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コットンバックが好き

買い物時のビニールバック等が有料化されて久しいが、以来エコバックなるものを持ち歩く人も増えたことだろう。
様々なサイズや値段のエコバックがあるわけだが、私はどうしてもナイロン素材のエコバックに馴染めず、結果コットンバックを持ち歩いている。

ナイロン素材のエコバックは持ち歩く際に薄くて軽いのに丈夫、小さく畳めるなどのメリットを謳っているものが多い。もちろんそれは間違っていないし、突然の雨のような多少の水濡れにも対応できるだろう。
私がナイロン素材のエコバックを使わない理由は、実は環境云々の話ではない。あのシャカシャカした素材の肌触りや音がどうしても苦手なのだ。シャワシャワカシャカシャっとしたあの感じが五感を通じて入ってくるとゾワっとしてしまう。いったんその不快感を感じてしまうと見ただけでもわわわっと慌てるのだから、なんだか私も極端だなとは思うのだけれど、やっぱりどうしても使えないのだ。

私のエコバック選定基準は3つ

・薄くて軽い

・気軽に洗える速乾性

・シャカシャカしない


コットンバックのデメリットはなんだろうか。汚れてしまうことや濡れてしまうことかもしれない。洗ったらアイロンをしないといけないことも挙げられるだろうか。

しかし私が長らく使ってきて感じたコットンバックならではのメリットもあるように思う。

まずコットンバックは気軽に洗濯が可能だ。私は他の洗濯物のついでに買い物で使い終わったコットンバックもポイっと洗濯機に投入してじゃんじゃん洗っている。薄手のコットンバックならばすぐに乾くので夏場なら特に毎日同じものを洗ったとしてもすぐに翌日には使える状態になっている。

そしてコットンバックの吸水性が意外なところで役立っている。今のような気温が上がってきた時期に買い物をすると、冷蔵や冷凍コーナーにある品物は家に持ち帰るまでの気温差で表面に水滴が発生する。その水滴をコットンが見事に吸い取ってくれるのだ。コットンバックがなんとなくシットリはするものの、ビニール袋に入れていた時の様に袋の表面に水滴が発生してしまうなんてことはない。

最後は毎日目にするものが好きかどうかという極めて主観的なデザイン性の問題。コットンバックは比較的シンプルな柄のものが多いように思う。柄のない生成りのままのものもある。私が今頻繁に使っているエコバックは

MoMAストアで買い物をした時に期間限定のおまけでもらった薄手のコットンバック。

田中ヒロさんの写真集を購入した時に特典でついてきた薄手マチありのコットンバック。

地元のお友達イングリッドのブランドBaby Shaman Herbsのオリジナルコットンバック。

この3種である。



左から田中ヒロ写真集バック・Baby Shaman Herbsオリジナルバック・MoMAバック


Baby Shaman Herbsのオリジナルバックはメキシコの刺繍アーティストとのコラボレーション商品で、柔らかいのに厚みがしっかりしているので、大きめの瓶入りのものやパイナップル丸ごと1個、キャベツ丸ごと1個など少し重いものを買った時などは特に大活躍してくれる。


コットンバックは普段の買い物だけではなく実は遠出の際にも便利だと後から気がついた。
旅行の時に、衣類などを仕訳で入れておくのにコットンバックを何枚か使っておけば、旅先でちょっと買い物袋が足りないなとなった時にも転用できるし、飛行機に乗る前のパッキングでこれはスーツケースから出しておきたいのに、なんてものを入れる袋としても活躍してくれる。手提げ袋としての用が済んだらまた小さく畳んで収納すればいい。
もしも旅先でコットンバックが汚れてしまっても石鹸で手洗いして宿のハンガーに干しておけば次の日には乾いている。
スーパー便利である。

市販のコットンバックは厳密にいえば縫い糸などが化学繊維の場合は難しい部分もあるのだが、概ね土に還しやすい素材でできている点も気に入っている。
私がいつかこの世を去るときに、なるべく私にまつわるものが、地球に還って行けたらいいなと願っているので、コットンバックはその点においても納得のいくものなのだ。

デザインするのが好きな人は無印良品や手芸屋さんでも扱われている無地のコットンバックを買ってきてそこに刺繍をしたり布に使えるインクでスタンプをしてみたりするのもいいだろうし、そもそも裁縫が得意な人は安くて乾きやすい薄手のコットンを布で買ってきて綿の糸やシルク糸を使ってエコバックを自分の好きな大きさで作るのもいいと思う。私はこのエコバックを使い倒したら次は自分で縫おうと思っている。


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