MariKusu

クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索…

MariKusu

クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索中です。 無理して周りに迎合していた20代、おもねりに抗おうと必死で溺れそうだった30代を経て、己と正直に向き合い始めた40代。1980年秋田県生まれ。

マガジン

  • 「私はなぜ食べるのか」考察記録

    「食べることとは、私にとって何なのか」という問いの答えを見つけるべく始めた断食の記録。食べることを止めることで、自分はなぜ食べるのか、食べることや食べないことによってどう感じているのかを、正直に探るために模索する。これは決してダイエットや健康法や断食などを推奨するための文章ではない。

  • 消費を考える

    自分の理想の世界のため、消費を変えることは小さくも大きな一歩だ。 私は私の生きたい世界のために自分の消費行動を見直すことにした。 これまでに実際に試したもの、日々の消費活動を通して考えたことについて配信する。

  • 芸術と本と時々コーヒー

    魅力的な芸術や書籍について書いた記事をまとめます。主に手回し焙煎機で自分で焙煎したコーヒーを飲みながら書いています。

  • shizuka magazine

    心静かに過ごしたい人のためのライフマガジン

最近の記事

📖『全体主義の克服』📖

『全体主義の克服』マルクス・ガブリエル/中島隆博 この本を1冊読むだけで、他にも読んでみたい本や知りたいこと、調べてみたいことが山ほど出てきた。 マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)と中島隆博という二人の哲学者による二日間に渡る対談からできた本だ。 タイトルにある「全体主義」とは一体どんなことを指すのか。 そしてそれはこの社会にとってどんな役割を担うものなのか。 歴史を参照しながら、現在は実際どうなっていると二人の哲学者は考えているのか。 読み進めてい

    • 食べることについて考える1週間

      さて断食を開始してから1週間。 正確には断食していたと言えるのは丸5日間で 6日目には仕事で出かけたカフェでコーヒーの代わりにクラムチャウダースープを注文し、 友達の店でフムスをテイクアウトして家で少しつまんだ。 自宅ではコーヒーをハンドドリップし、なんだか癖になってしまった特製生姜レモンウコンジュースを飲んだ。 断食はもう終わりだなと思った6日目になって、意外なことに 全身に痺れを感じた。 今まで感じたことのないような痺れ感で、体の表面だけにじわじわと薄く広がるような痺れ

      • 好きな哲学者はいますか?

        マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)という哲学者をご存知だろうか。 私の好きな哲学者で、最近ふと過去に読んだ彼の本を再読したくなり、ついでに未読のままだった本も新たに読み始めたところだ。 彼は乱暴に短縮して説明するならば、これまで過去に何人もの哲学者たちが挑んできた「存在とは何か」という問いに対する答えをほぼ全てひっくり返すかのようなエネルギーで「新しい実在論」というものを提示したドイツ人哲学者である。 私はこの彼がいう新実在論が非常に気になり、それは小さ

        • 断食で小さな結論を捻り出す

          断食5日目断食5日目の朝 これまでもそうだったのだが我が家の老犬は夜中2時にお腹が空いてしまって起こしてくる。 今朝は4時過ぎにも、クンクン鳴いて起こしてきた。 そんなわけでここ数ヶ月は朝までぐっすり眠るのは難しい。 今朝のちゃんとした起床は9時を回ってしまった。 なかなか布団から起き上がれない。 体温が怪しいぞと思い計測すると36.5度。逆戻りだ。 体が熱くてだるい。布団からやっとの思いで体を引き剥がす。 断食による肉体反応として色々あるようなのだが、私は幸いこの体

        📖『全体主義の克服』📖

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        • 「私はなぜ食べるのか」考察記録
          8本
        • 消費を考える
          20本
        • 芸術と本と時々コーヒー
          26本
        • shizuka magazine
          26本

        記事

          断食は暇なのか

          断食4日目の夕方 カフェでブラックコーヒーを飲みながら仕事の作業をしていた時、ふとサンドイッチでも食べてみようかなとよぎる。 けれどレジ前にあるサンドイッチ類を眺めるも、「まあいっか」という気持ちになる。 どうせ食べるなら家に帰ってストックしてある小麦粉でパンケーキでも焼こう。 冷凍庫には冷凍シーフードもあるから、それも使えるしな。 そんなことを考えながら、生姜レモンウコン特製ジュースがもうすぐ飲み終わりそうだったのを思い出し、スーパーで生姜とレモンを購入。ついでにハーブテ

          断食は暇なのか

          うのりえ詩集『雲を投げる』と無職通信vol.1

          久しぶりにすごい文章に出会った。 本と薔薇のイベント「第1回サンジョルディ鎌倉」に立ち寄った時、偶然出会った一冊の本と新聞のような形をとった1枚の紙。 作者の名前は、うのりえ さん。 詩人である。 直感的に面白そうだなと思い、ご本人が売り場にいらしたので、ポツポツとローカル話をしながら、やっぱり気になるので購入してきた1冊と1枚。 待ちきれずに帰りのバスの中で、さっき手にしたばかりの本を開く。 タイトルは『雲を投げる』 2024年今年の3月に初版が発行されたばかり

          うのりえ詩集『雲を投げる』と無職通信vol.1

          断食4日目に元気回復

          断食4日目の朝断食の朝は辛い 7時起床。 断食を始めて以来、どうにも朝布団から起き上がるのが辛い。 体を何とか布団から引き剥がすようにして、えいっと起きる。 今朝は燃えるゴミの日。寝坊してゴミを出しそびれるわけにはいかない。 朝の体温は36.2度。少しずつ下がってきている。 強い発熱感は少し減ったもののまだまだ万全な通常体温とはいえず、体全体がモッタリと熱く感じている。 ここにきて明らかな体感の変化 しかしどうだろう。 頭はここ数日でもっとも明瞭かもしれない。 断食を

          断食4日目に元気回復

          断食3日目の夕方から

          断食3日目夕方少し気力が出てきた 断食3日目の夕方から友人が参加する古本イベントに出かけてみる。 自分の体が元気満点で季節も寒い頃なら徒歩で行ってしまう場所だったのだが、今日は自分に優しくしておこうと思い、途中までバスを利用する。贅沢な移動だが、無駄遣いしたなとは感じなかったので正しい出費をしたようだ。 イベント会場となったカフェは雰囲気のいい深みのぎっしり詰まったお店で、そこに魅力あふれる選書の古本たちが並び、鎌倉ローカルたちが集っていた。春になり様々な規模や趣旨のイベ

          断食3日目の夕方から

          断食3日目食欲について考える

          断食2日目の夜生まれつき低体温の私に異変が 断食2日目の夜に急に体温が37度を記録した。 平熱が35度の私にとって、これはコロナやインフルエンザに感染をした時の状態に等しい。しかし体温だけが高く、感染症の時のような寒気や節々の痛みはない。ウィルスにより37度まで発熱しようものなら、目は赤く血走り、体を起き上がらせ続けるのも辛い状態で今すぐ布団に横にならねばならないような体調のはずだ。 体温だけが高く、奇妙な感覚だった。全身がヒーターマットに包まれて加熱されているようなポカポ

          断食3日目食欲について考える

          断食2日目に塩飴を入手

          断食2日目2日目の昼 断食を始めながら、インターネット上にある断食関連の記事をあちこち読んでみた。 最も目に触れやすいのは榎木考明さんの1ヶ月間不食の記録であるが、その他にもファスティングの方法や、それを試してみた記録、体を張ったチャレンジとしてYouTuberがこれくらいの期間で体にこんな変化がありましたよという実体験など、さっと検索しただけでも様々なものが出てくる。 断食と不食の考え方の違いや、ファスティングの方法と断食の違いなどを読み漁っているうちに、私が目指したか

          断食2日目に塩飴を入手

          断食を始める

          断食をしてみることにした。 単なるふとした思いつきから始めることにしたので、いわゆる準備期間のようなことはしていない。 ちょうど冷蔵庫の野菜室が空っぽになり、明日は買い物に行かねばならないなと気が重くなった時だった。 さて、果たして本当に買いに行かねばならないのか、と気がついたのだ。 買い出しに行くか行かないかから始まった断食 昨今の物価高にも後押しされ、食べ物を食べていると小銭やお札をそのままバクバク貪り食っている感覚に陥ることがある。なんとか節約して買い出しをしようと

          断食を始める

          季節限定商品じゃなかったのか

          これまで40年以上生きてきて、全く気が付かずに過ごしてきたことがある。 切り餅は、食品売り場の棚に定位置が確保されている状態で正月以外も売っている、という事実だ。 年末になると鏡餅から切り餅まで、食品売り場の目立つ場所に特設コーナーを設けられる餅。お正月が終わると当然そのコーナーも次の節分とバレンタイン特集に切り替わり、餅は消える。 そう、消えると思っていたのだ。 餅はお正月前後にしか売られていないのだと。 もちろん、お正月飾りでもある鏡餅は消える。これは合っている。

          季節限定商品じゃなかったのか

          iPhone7からiPhone15に手動で機種変更した話

          私はガジェットには格段のこだわりはない。 何でもかんでも最新のものにしなければ気が済まないなんてことはない。しかし意図せずiPhone15が天から降ってきたので機種変更した。ありがとう。コップンカァ。 まず機種変更前の前提条件として、これまで愛用してきたiPhone7は何の問題もなく使えていたし、これから数年でも使えるんじゃなかろうかという状態だった。 アップデートもこまめにしていたので、中身もiPhone7なりには最新だった。 くだんのiPhone15。旦那様が自分用に

          iPhone7からiPhone15に手動で機種変更した話

          コーヒーの自家焙煎を始めたらもう後戻りできませんでしたという話

          コーヒーをいわゆるグリーンビーンズと呼ばれる生豆の状態で買って、自宅のコンロで焙煎を始めて、もう5、6年になるかと思う。 最初は今よりも小さな器具を使っていた。 一度に約50g前後が焙煎できる銀杏煎り器のようなタイプだ。 これはこれで良かった。 コンパクトだし、一度に焙煎する量も少量でできるので、色々な種類の豆を焙煎して飲み比べたい時にも良いし、何よりもこの家庭用焙煎器と思われる「煎り上手」はプロの焙煎士たちが大きなマシーンで焙煎をする前に、どんな味の豆なのかテストをする

          コーヒーの自家焙煎を始めたらもう後戻りできませんでしたという話

          老犬ウイリアムとの暮らし

          犬の歯が抜けた。 我が家の老犬ウイリアムは来月17歳になる。 犬と人間の口腔内システムというのは根本的に異なるらしく、犬は人間のような虫歯に極めてなりづらい代わりに、歯に歯石が付きやすい構造だ。 その事実を知った時、人間の私もそっちがいいな、と思ったものだ。歯石取りに歯医者に通う代わりに虫歯にはなりませんという話だったら、どんなに良いだろうか。しかし痛みが発生するから歯を大切にしようと思うのかもしれないし、歯石だけの問題なら歯医者に行くのもサボってしまうのかもしれない。 さ

          老犬ウイリアムとの暮らし

          カオス・シブヤ

          この1年渋谷にほぼ縁がなかった間に駅構内と周辺のカオス度が増したせいなのか、はたまた私の感覚が静かなディープリー・コツボとオアハカの果ての草むらとチェンマイのゆるい何かと鎌倉ローカルにしかない観光時間じゃない地元タイムに染まり切ったせいなのか、いやはやそのどちらもなのか、とにかく渋谷に久しぶりに行って約25年前に初めて秋葉原の駅構内で迷子になった時に感じた心細さを、再体験した。 渋谷で電車を降りて、行き慣れた場所に向かおうとしたのに、どうにも駅から出られない。 構内に道順の

          カオス・シブヤ