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小泉八雲またはラフカディオハーンという宇宙人

ひとつくらい松江観光をしようかと厳選し始めて結構迷わず小泉八雲記念館に決めた。
物心ついた時に自発的に買った初めての本が「怪談」だったのです。
ろくろ首の話はそれは衝撃で想像してトイレに行けないことはしょっちゅうでした。
大体作者の名前が謎めいている。
お顔も日本人ではなさそうな感じと当時の私。

そして島根旅行でスサノオが作った歌の「八雲立つ〜」に繋がる事が判明。ハーン島根愛強め。
それでそれで?と記念館に入ります。

ハーンはなんだか不思議な人だった。
まずアイルランドとギリシャ人の両親に別々に見捨てられた。
拾ってくれた叔母さんが敬虔な信者ゆえにキリスト教の神学校の寄宿舎に入れられる。
そこでの不幸な事故で片目を失明のち叔母さんは没落しあっという間に天涯孤独になってしまう。
その時に恐怖スピリチュアル体験もしたよう。
ここでもう充分グレてもおかしくない。 
だけどハーンは原理主義や無意味な規則が嫌い。
学校を辞めてハーンは世界中を移り住み、その土地のダウンタウンへ潜入していきます。
ハーンが興味を持ったのは庶民の暮らし、宗教観や言い伝えを含む民俗学。
お金をくれたとしても横暴な経営者の元はさーっと去り新天地へ移る。
そう、そしてハーンは魅力的らしい。
いつも見知らぬ土地でふと支援者が現れます。
世界を渡り歩いてきたハーンの夢や学びの話は面白かったのでしょう。
最終的に興味のあった日本へ上陸します。
そこでは横浜ニューグランドホテルの社長に可愛がれたらしい。近いけど知らなんだよ。
お守りやお札に興味を持って集め歩いたらしい。
やがて神話の宝庫、松江に導かれるように移り住みます。
そこで元士族の家柄の貧しき女性を女中として雇い入れやがて結婚をします。
奥方からの数々の伝聞をまとめたのが「怪談」。
ハーンは自分の生まれ育ちから、お金や食べ物が不自由で子をなくした母親が化けてでもそばに居たいという場面に自らを重ね、物語に昇華させていきます。
怪談は実は切ない愛の話なのだ。
ハーンが島根に来たのは思し召しとしたいいようのない事だった気がしてくる。
英語の先生になったそうですがとにかく生徒に人気だったらしい。人柄ですね。
他にもアインシュタインなどハーンの本の愛読家は沢山いたらしい。
晩年はお子さんを四人もうけ、奥さん子どもの未来を考えまだ難しい時代に帰化を果たします。
そして54歳でサッと爽やかにこの世から去った。
島根の神に好かれた八雲さんは教養と品と運と夢を持った気骨のあるナイスガイでした。

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