分相応

菊池風磨が「若い人の 死にたい は。ハワイ行きてぇと同じ意味」と言ってた。
だったらいいな。

立ち直れない失敗をしたわけでもなく、壮絶な虐めや理不尽な扱いを受けたわけでもなく、五体満足に生まれた私は「生きる権利」を奪われるような体験もしてないのに、ただもう全てがめんどくさい、考えてたくない、朝起きたくない、ダメすぎる、こんな私は生きてる意味もない、もう死にたい、だった。

私がこうして無駄に手にしている「生きる権利」を、生きたいのに生きづらい人に分けたいとすら思っていた。ナンダソノウエカラメセン。

大人になって
たいせつな友人を病気で亡くしたとき
「○○ちゃんの分まで生きないとね」
という言葉の薄っぺらさに涙が出た。

なんておこがましい。
あの子はあの子の分を生きた。
わたしはわたしの分を生きるだけだ。
豆腐メンタルでもへたれでも「自分の分」を。


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