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天高く花香る秋|2021年10月5日・6日の日記

きのう(火曜)は21時くらいに寝てしまい、2時に目をさましたがねむかったのでそのまま寝た。日記……と頭をよぎったが、わたしに分眠はできない。寝たらもうその日は終わり。

2日分の日記をざっくり書く。ここ数日天気がよくて最高だな。仕事のやる気はぜんぜん出ない。

みんはやの「シーズン」とやらが10月頭から新規にスタートしたらしく、9月末までの成績がリセットされた。A+だったのがB+に格下げされたので、また日々すこしずつランダムマッチを重ねる。Bランクの問題はちゃんとわかるのが多くていいね!


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10月5日 火曜日

お昼前からずっと窓をあけて仕事をしていたら、午後になってふと金木犀が香ってきた。

金木犀の樹は家のすぐ近くの小学校のグラウンドのすみにある。たぶんすこしまえから花は咲いていたのだと思うけど、これまで真横をとおっても気づかなかった。マスクをしていると匂いには鈍感になるし、意識しないと頭上の変化は見のがしてしまう。

ずっと家にいる生活になってから、季節の変化は自分で知覚するまえにTwitterのタイムラインで目にすることが増えた。金木犀の季節だということにもTwitterを見て気づいた。さみしいことだ。香りを感じて、いてもたってもいられなくなって外に出た。


みくのしんの職業体験レポート、おもしろかった!

前の職場でもCADを使うひとたちがいたけど、わたしはけっきょくさわらなかったな。記事ではみくのしんがたくさんほめられていてにこにこした。


きょうの特集! のぎへっぺん! おもしろかった!!!

かんちさんとみくのしんという人選が絶妙。声出して笑った。


恐山のツイート、おもしろ~、と思っていたらnoteにも書いてくれてうれしかった。

わたしは(なかば意識的なものかもしれないが)こういう話を見聞きしても「すごい!」とは思わないので、たんに「おもしれーやつ……」と受けとっている。

永井均の言いかたでいうところの〈哲学〉をしているなあと思うできごとを知るたびに、恐山がいまのような道(“Twitterの人” であり、オモコロライターであり、文筆家であり、“YouTuber” でさえある)をたどることになった不思議にちょっと思いをはせてしまう。人の生涯を理解することなどできないが。


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10月6日 水曜日

のぎへっぺんのこれまでの特集を読んだりしてだらだらしていたら、21時ごろに寝てしまったらしい。2時に目ざめて、寝る。すでに平日の睡眠時間くらい寝ているのでじゅうぶんだろうと思い6時くらいからアラームをかけていたが、まったく起きられなかった。けっきょく始業時間すぎに動きだす。


ほかおにのログボ、きょうで500枚!

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もらいわすれている日もだいぶあるので、2020年2月に入会してから1年7か月半くらいでようやく届いた。どんどん追加されるのでコンプリートできる気がしない。


きょうからフラメンコのお稽古に復帰する予定だったが、昼間にやる気が出なさすぎて仕事が押してしまったので来週からに延期した。寝すぎてからだもだるかったし(体調が万全の日などないのだが)。

夜は吉川浩満『理不尽な進化』の文庫版付録「パンとゲシュタポ」と、SFマガジンの異常論文・青山新「オルガンのこと」を読んで、フランス語のことをちょっとやった。えらい。



とぎれとぎれに、日曜に観た映画『ドライブ・マイ・カー』のことを考えている。


劇中、とくに映画の後半ではチェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』のせりふや場面が多用される。これはたしかに印象的で、物語のキーでもあり、重要なのは疑いようがないのだけど、ただチェーホフのことば(テキスト)のみに感銘を受けるのであれば、チェーホフを読めばいいのだ。いや、そもそもが戯曲なのだから役者の介在は前提なのだが、わたしは演劇にふれた経験があまりないので、そのあたりのとらえかたがまだよくわかっていない。

「テキストに向きあう」ことは劇中でも家福によって説かれている。「演じる」ことについても語られている――テキストに自分を差し出すことだと。

やはりたいせつなのは「演じる」という要素なのだろう。その語に副次的に付加された「嘘」の色を排して、テキストという現実を正面から見つめ、「自分を差し出す」。そのとき、戯曲のせりふはほんとうに胸にせまるものとして現出し、わたしたちの人生と重なりあう。


「仕方ないわ。生きていかなくちゃ…。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」


『ドライブ・マイ・カー』、まだ都内でぎりぎり観られるっぽんだよな。もういちど観にいこうかな……。映画館に同じ映画を2回観にいったことなどないし、それを検討したのもはじめてだ。心動かされている。


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