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「記者のためのオープンデータ活用ハンドブック」を読んだ

なぜ読もうと思ったのか

動機

本業の関係で調査報道に興味があり、どこから情報を手に入れて記事にしているのかがずっと気になっていた。

どういうことを学びたかったからか

どこにどんなオープンデータがあるのかまとまっているものがずっと欲しかった。また、NHKや他社でどのような報道で使われたのか事例も合わせて学びたかった。

内容について

目次

第1章 国や自治体の事業を調べる
第2章 公益的な法人を調べる
第3章 民間企業を調べる
第4章 不動産を調べる
第5章 個人の情報を調べる
第6章 乗り物や事故を調べる
第7章 サイトの情報を調べる
第8章 政治とカネを情報を調べる
第9章 新しい時代のアンケート
第10章OSINTという新手法

読了までの所要時間

ざっと読んで3~4時間くらい。欲しい情報がある人は興味のある章だけ見ておくという使い方もできる。

良かったところ

リンクがQRコードで記載されている

これは良い取り組みだなと思った。参考文献のURLは入力しにくいが、QRコードだったらカメラをかざすだけで参考サイトを見ることができる。PCでサイトを検索するのはめんどくさすぎるので、この手軽さが良かった。

OSINTが記載されていたこと

特になぜべリングキャットがあんなにも注目されていたのか背景がわからなかったので下記部分が参考になった。

べリングキャットが驚きを持って受け止められたのか。それには大きく3つの要素があります。
①対象としているオープンソースがこれまでと違う
②調査の手法がこれまでと違う
③調査に携わる人間がこれまでと違う

p230

気がついたこと

結局自分が興味関心を抱けるかどうか

活用できるデータは身の回りに転がっている。それを活用できるかできないかは自分次第だと思った。自分に仮説を立てる力があるか、それを調べて発信してみようと思えるか、データソースだけを知っても発信はできない。
自分のほんとうの調査報道に対する知的好奇心があるかどうかを試されていると思った

日記・メモ・自伝・論文は第一級の資料

実は行政が公開しているオープンデータだけではなく、日記・メモ・自伝・論文がきちんとした資料として扱われることに驚いた。いま自分が定期的に書いているnoteもいつか誰かが資料として活用してくれる日が来るかもしれないと思うと面白い。

仕事にしても、生活にしても自分の考えたことはメモとして残しておいたほうが良さそうだ。文章として起こしておく習慣は悪いことではないさそう。

第4章不動産を調べるは不動産に関わる単語を知らないと読めない

FP3級で出てくるような不動産の用語が出てきて、データを調べるにはその分野の周辺知識がないと読めないなと思った。記者の皆さんの知的好奇心に本当に感心する。何回読んでも目が滑っちゃって読めないとなった。

これから調べたり探求してみたいこと

まずは居住地域の市政や所属している大学院など身近なところを調べてみるところからスタートしてみようと思った。

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