10分遺言における、人生の優先度の整理

最近自分の心に余裕がなく、生きるってなんだろうと思うことがあった。仕事が何だがうまくいかない、生活が楽しくない、食事も楽しくないし、ゲームも楽しくない。なんだか調子がおかしいのである。

ずっと仕事できるようにならなきゃ、エンジニアとして強くならなきゃという「ならなきゃ」という感じで動いていたためか、精神的になんだか辛くなってしまっていた。いつのまに「やりたい」から「ならなきゃ」になってしまったのだろう。

仕事で失敗してしまい落ち込んでいた私に、「そんなに仕事って大事?死ぬ前の5分前を想像してみなよ。そんな時に仕事のこと思い出す??????」と先輩は言ってくれた。

5分前くらいといえば走馬灯が走り出す直前ぐらいだろうか・・・まあ、そんな忙しいときに、今回の失敗なんてミリも思い出さないだろう。

この話を聞いて、思い出した芸術作品があった。

10分遺言である

あなたは人生の最後に誰かに言葉を遺すとしたら何を書くでしょうか。わたしたちは、執筆のプロセスを記録し、再生するTypeTraceを使って、たくさんのひとびとから「ラストワーズ」―最後の言葉―を集めています。
制限時間は10分。あなたが、大切な人に向けて「最後に」 紡ぐであろう言葉をぜひ、教えてください。

前に試したとき、私が涙を落としながら書いた内容を要約すると
○親への感謝の気持ち
○今までであった人への感謝や運良く得られた機会
○恵まれた人生だったこと
などなどを書きなぐっていた。

このサービスは10分しか制限時間がなく、書き始めるとのめり込むように筆が進む。10分後気づいたときには、今悩んでいる仕事のことに1mmも触れていなくて笑ってしまった。

こんだけ悩んでいるのに、人生が終わるときにはどうでもいいことに過ぎないのか・・・・と思うと悩んでいるのも馬鹿らしい気持ちになってしまう。

このサービスは自分の人生の中で忘れてしまっていた大事なものに気づかせてくれるとても素敵な作品だ。
人生の優先順位を忘れてしまうと、日々のしょうもないことに心を奪われ、摩耗してしまう。本当に大事なものはなにか。それはきっとみんなそれぞれ違うだろうけど、この作品はそれに気づかせてくれる。

10分遺言で人生の優先順位を再確認してみる。
書きなぐった後、自分が書いている様子が再現されるのを見て涙が落ちて、私は人間なのだと思った。

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