まりな

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まりな

はじめまして。 詩や小説やエッセイや短歌を書いていきます。 3人の子と生きる少女漫画オタクです。

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  • 私を知るエッセイ

    よく分からないことが多い自分の輪郭を 書いた言葉から掴めないかなぁと思い書いています

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    2000字くらいの 主には恋愛の短いお話です。

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自由律俳句 春

2階から聞こえるキャハハで朝が始まる 雨だから、が言い訳になって便利な3日目 雨上がり生ぬるい風の匂いに春 けたたましいYouTubeの音休日の朝 北朝鮮みたいな痣もう痛くないらしい 片付いた部屋いいね1000個分の自信知らんけど 玄関掃く朝 夕方泥の足跡の予感 米粒をたどって1歳にたどり着く 赤ちゃんの盛り付け多め散らかす分と胃に入る分 テーブルの下から伸びる宝探すちび手 おままごと入るまでいらっしゃいませ! バンザイで腕から脱獄する子 兄と姉 姉な

    • 【探すから見つからない私なのかもしれない】

      【探すから見つからない私なのかもしれない】 私は 私って 私の 私が とかって思っている時は、 私は表れていないのかもしれません。 スタバで食べずらいサンドを食べながら、 食べずらいものを頼んでしまった後悔と うまく食べられない羞恥心を感じていたところ、 一口目が美味しくてどうでも良くなってしまった。 食べずらいながらもぐもぐ食べる。 来ている人たちもひっそりとジロジロ見つめる。 店員の女性に手を振るおじさんに、うわぁ……と思ったり、 パソコンにイヤホンで話す席

      • 【自己探究:探すほどに見つからなくて途方に暮れて迷子】

        【自己探究していたのだけれど探すほどに自己が見つからなくて途方に暮れて迷子】 ①年明けから言葉での自己表現が楽しくて楽しくてずっとやっていくのだろうと思っていた。 それなのに今 もうすっかり書きたいものも したいことも浮かばない。 表現したい自己も実現したい自己も分からなくて、私は今とんでもなく迷子なのである。 というのも4月のある日突然に、 インドの聖者と言われた人だとかの言葉との出会いがあった。 パラパラと興味を持ってその人の残した言葉を読んでいくうちに なん

        • 決められないのは、焦点が合わないから

          【決められないのは、焦点が合わないから】 遅刻することにした長男が、学校へ行く準備をしない。休むか迷っているとのこと。そのことに、1時間近く迷っていた。 私は迷うにしては長いと感じていた。 よくよく話を聞いていくと、休もうかと思うけど、ズルしてると言われるのが嫌だから、迷うのだと言う。 気持ちはどんどん迷宮入りして 「学校を休んでも家で勉強すればズルにならない!」 とか言い出した。 それはもう休みたいってことだし 普通に休めばいいのでは? と突っ込みたくなったけれ

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          長男を迷わせていたのは私かもしれないが分からない

          【彼を迷わせていたのは私かもしれないが分からない】 今日は長女(4)も次女(1)も長男(8)も家にいる。皆学校や園を休んだのだ。 下2人は風邪で。 長男は今朝起きられなくて遅刻することにして、それでも起きられなくて、休むことにした。 彼は休むことを決めるのに1時間くらいかかっていた。曰く「迷っていて決められない」とのこと。私は、休んでいいよと言っていた。 遅刻を提案したのも私で、昨日の夜、下2人が休むから君もどうしても休みたかったら休んでいいよと言ったのも私。 そん

          長男を迷わせていたのは私かもしれないが分からない

          今日も五月蝿い君は

          まだ2月だというのに小蝿が家に住み着いた。 いわく今年の、つまり3ヶ月先である未来の5月から俺のために飛んできたのだと言う。 なんでも俺の陰気は時空を突き抜けるほど強く、暗くて重くてかなわない、 俺が5月に来るのを待っていたらこの世が陰気で真っ暗になってしまうと世の行く末を案じたそうで、 自分が行ってなんとかしなければと、寒い中、自身の危険も顧みず勇者の如く身ひとつで、俺のところまで飛んできたらしい。 まったくご苦労なことである。 この小蝿が五月蝿くてかなわない。

          今日も五月蝿い君は

          幾千億、あるよ

          世界に1人だけだと 自分だけだと 思っているんでしょう 僕はあの木々で あいつはあの雲で あの子はあの鳥で 彼はあの本で 彼女はその本のキャラクター あの人はそこの花で あの人は飛んでる蝶々 あの人はカーテンで 君は瞬く星で いくらでもいくつでも 幾千億、あるよ ぜんぶ一緒でぜんぶ違って ぜんぶ繋がっているよ

          幾千億、あるよ

          いつになったら

          その自信のなさを理由に いつまで待たされるのか 目的も夢も大義も 才能すら 何もいらないと ただ、君そのものと 私への気持ちがあれば ほかに何も 何度だって 伝えているのに 君はいつでも自信がないと それを理由に私から逃げる あと何が足されれば あと何人に認められたなら あといくら揃ったなら その自信とやらが形成されて あなたは私を安心して 愛しはじめるのでしょうか 私はいつでも待っている 君がこちらを向いて 私の手を取るのを待っている ともに踊るのを待っている

          いつになったら

          のっぺらぼうの美人

          私には生まれつき、 自分の顔だけが見られない という呪いが宿っている。 のっぺらぼうの呪いというらしい。 鏡をみても顔の中身がツルツルで 何もないのである。 せめて服や髪型は清潔にしておこうと 精一杯努めるけれど、 みんな 視線を向けると目をそらす。 近づくと距離をとられる。 笑いかけると、思い詰めたような顔をする。 きっと、私の顔はひどいのだろう。 家族に聞けば、いつだって 大丈夫素敵だと言ってくれる。 それはきっと、家族だから。 素晴らしい家族愛に恵まれた。

          のっぺらぼうの美人

          短歌:恋

          アイドルに出すような声出せないよツンとするからこっちを見てよ これもまた愛の形が違うだけきっとそうでも今は泣きたい ただ笑うだけがどうして出来ないの君じゃない人ならできるのに こわがりな君を抱きしめ口角を上げて目尻を下げて踏み出す

          短歌:恋

          短歌:家族

          病み上がりゆっくり食べてね届いてないごちそうさまはちゃんと言う君 食べた後すぐさま横になる君の手首に指あてたしかめる いつの日か遊ばなくなる玩具たち片付けながらじっと眺める これがもし最後を孕む毎朝の今日も言えますいってらっしゃい

          短歌:家族

          愛してるを伝える

          このわたくし1人の人生に もう1人の人生が流れ込み もうまた1人の人生と また1人、さらにまた1人と、 器は広がり 受け取るものは増えるばかりです わたくしの身体はひとつ 人生もひとつ だけれども 喜びも試練も学びも ひとつではなくなりました たとえ離れていても あなたが感じる 全てが 私にもまた流れ込むのです あなたの存在と あなたとの出会いに 心から感謝申し上げます

          愛してるを伝える

          栗色のつるん

          重力に逆らって弧を描く 君の髪の毛 刺しこむ光を帯びて 栗色につるんとしている 慣れた朝 かわいい。 忘れたいことほど 勝手に思い出されるのに この一瞬は たぶんすぐ忘れてしまうなあ きっと忘れてしまうから ゆっくり吸い込んで めいっぱい感じる

          栗色のつるん

          ここにある宇宙

          宇宙なんて 見られない 触れない あるのかないのか 得体の知れないそれに 脅威を重ねて 委ねて翻弄されて 我をを失うようで どうしてそんなに夢中なのさ って。 だけどカレンダーに、 毎月流れる血に、 瞬き浮かぶ星月に、 登って沈む太陽に、 私たちは組み込まれている そういうことだったんだ 自分に触れて 見て 確かめる たしかにここにあると思う

          ここにある宇宙

          愛のレシピ

          えっ愛のレシピですか? ちょっと待ってくださいね、ペラペラペラ… あ、ありましたありました まずね、 心の冷蔵庫から自分の塊を… ん?何グラムだろう んー? まあある分だしてください まるごと? ああそう丸ごとです。 よく洗って ぬるま湯…お風呂の温度くらいの湯を沸かして ゆるく火を通します その時ね 湯に入れた塊が 心地よさに 悲鳴をあげて逃げだそうとしますから 首根っこ捕まえて どぼんと またつけてください 叫んでも。そうです そのうちに、涙を流すように 塩

          愛のレシピ

          綾になって

          絡まった闇が どうしようもなくなって 自分ごと切り落とそうとした時に 君に出会って 連なって 綾になって 愛の言葉が生まれました 全ての無意味に意味が宿って 無関係は繋がって 居場所なんてないまま 営みが出来上がって 幸福なルーティーンに組み込まれて 愛しているなんて 近づくための大義で 本当はただ関わっていたいだけ 運命なんて思っていなくて 偶然に意味付けして手放したくないだけ 君に出会って 連なって 綾になって 愛の言葉が生まれて 愛なんて本当は定かじゃな

          綾になって