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深夜食堂にいってきた

隣駅の小料理屋さんに行ってきた。
漫画「深夜食堂」をテーマにした定食を出してくれるという。

ダイエット中なので隣駅までのおよそ2kmほどをとことこ歩いていった。

深夜食堂、という漫画…というか、私が知っているのは小林薫主演のNetflixのドラマだけど、それを教えてくれたのはフィンランド時代の彼ではなかったか。

あれ、交換留学していたときのだっけ…?それとも修士のときの…?

と考えていたとき、店主が
「メインディッシュどうしますか。お刺身、とんかつとアジフライ、あと鰤の照り焼きとたらこのミディアムレアの3つになりますが」

と聞いてきた。

「たらこの…?ミディアムレア…?」

思わず聞き返すと、店主が深夜食堂にでてくる料理のひとつだとおしえてくれた。

「深夜食堂に、ストリッパーが出てくる回があるのよ。好きな人にすぐ影響されちゃうような子でね。
その子が好きだった人が焼きたらこは絶対ミディアムレアでないと食べないっていうの。
だからストリッパーの子もたらこはミディアムレアだよね、ってしばらくそればっかり食べるんだけど、
その人と別れたらたらこの焼き加減なんて一気にどうでもよくなっちゃうんだよね」

なるほどそうか。好きじゃなくなったらどうでもよくなる。
この際、深夜食堂を教えてくれたのはどの彼でもいいや。

そう思って、わたしはお刺身を注文した。

まぐろの脳天、かれい、えび。

小料理屋さんなのでお酒も充実している。
だが、今日の私は禁酒実践中なので、迷わずノンアルビールを注文した。

安心してください。ノンアルです。

お店にいらしたお客さんと、酔っ払わずとも楽しく話すことができた。
今の私が住んでいるエリアの今昔について、お客さんや店主さんはいろんな話をしてくれた。

私の住んでいるエリアは水源が豊富で井戸水がよく出るだとか、私の家の近所の神社は隣町の神社とけんかして負けたので神輿を海に沈められたとか。

深夜食堂名物タコさんウインナー…は、きりこみの入った状態のウインナーを買ってしまい、タコさんにはなれなかった(店主談)

だしまき、タコさんになれなかったウインナー、おさしみ、豚汁とごはん。

最後に温かいお茶もだしてもらってほっこりした。

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単にお酒を飲みたいのか、お酒の場にいる人に会って話したいのか。
その両方のこともあるが、ここ最近の私は後者の理由でお酒を飲むことが多い気がする。
(ストレスを忘れるという意味もあるけど)

特に私の近所の飲み屋さんはフィンランド留学時代のアパートにあった共同サウナみたいで、そこでしか会えない名前の知らない人との交流が楽しい。

それでも今は禁酒中の身。
お酒がなくても楽しい人たちにたくさん出会って、いつかその人たちといい酒を飲めたらいいよなあ。などと思ったのだった。



そんな、皆様からサポートをいただけるような文章は一つも書いておりませんでして…