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ツインレイ、サイレントまでの道程〜完全実話の体験談〜

割引あり

「ツインレイ、サイレントまでの道程〜完全実話の体験談〜」は、約一月毎に、ツインレイ男性の視点で書き溜めた記録てす。※数ヶ所に女性レイからのアンサーも掲載してあります。

当作品は「ツインレイと出会いたければ◯◯をして!」等、そういった類のキラキラとした内容とは全く違い、ツインレイカップルがサイレントまでに歩んだ軌跡を、リアルに刻まれたものになります。

嘘偽り一つない内容となっている為、状況が似ている方には少し苦しい内容となってしまうかもしれません。ですが、読者に忖度をしてリアルを伝えないなど、私はしたくないのです。

これを読むあなたは、ツインレイという概念を信じているのだろうか。恐らく、信じているからこそ、この記事を見つけてくれたのだと思う。いや、もしかすると真偽を確かめる為に数多くの情報を読み漁り、要はその中の一つにすぎないのかもしれない。

さて、これから私がツインレイ女性との経験を通して学び、感じた様々なことを、赤裸々に綴っていこうと思います。

ただひとつ、せっかく読み進めて頂くにあたり、私はひとつ、あなたに誓いをたてようと思う。

私は、齟齬のない言葉を綴る事をここに誓います。

それでは、最後までごゆっくり、お楽しみください。

ツインレイを見つけた日

私は、ツインレイという概念そのものを、この時はまだ知らない。所謂スピリチュアルというものは元来好きなのだが、あまり〝それ〟を恋愛的な観点で見たことがないからだろう。

当初、スピリチュアルといえば、ビジネスを成功に導く為の御守的なものとして、大切にお付き合いしてきた存在だった。

では、ここから書き進めるにあたり、あなたにはもう少しだけ〝わたし〟という人物がどんな人間なのかを知っておいてもらいたい。その方があなたが楽しく読み進める事ができると思っているからだ。

私は過去に、ステージに立ち、人前でとある表現をしたり、表現をする人に指導をしたり、起業をしてお金儲けをしてきた。自分が何者かということをアピールしないと生きていけないような、見栄っ張りな、そんな男だったように思う。

しかし、あまりにも繊細で、感じやすく、すぐに人間関係で悩んでしまい、何もかもを途中で投げ出してしまう、そんな男だった。

そんな私は、スピリチュアルの分野でインフルエンサーになって本でも執筆をしたいと考え、2022年の春からTwitter(X)をやっていた。

呟いていたのは、読む人の心がスッキリしたり、やる気になったり、傷を癒やすような、そんな内容を心掛けていたつもりだ。

完全に教祖のポジションを狙っていた為、パーソナルな部分は隠していた。出来る限り神格化を狙い、キャラを崩さず、言葉を淡々と伝えるアカウントだった。

ちなみに、この記事を最後まで読み進めていけばわかるのだが、私はツインレイ女性からなんどもブッ壊されている。それは価値観や概念、常識等だ。

そんな彼女が私を壊しまくっていくにあたり、記念すべき一発目のブッ壊しが、そのTwitterアカウントのキャラだ。徹底的に貫いてきた神格化の為のキャラ作りをブッ壊しやがった。

というのも、私は2022年10月に彼女のアカウントを見つけた。アイコンは顔写真をイラスト風に加工したものだった。(はっきり言って、そのアイコンは私の好みそのものだった)

そんな彼女の呟きは、なんとも秀逸な文章なのだ。言葉を操るのが上手すぎる。なんとも魅力的だった。

内容としては、「今日したうんこの形があまりにも可愛くて、まるで小動物を見る時の笑顔で眺めている」こんな内容のものもあり、決して女性らしい内容ではなかった。

しかし、そんな彼女の文章は日を増すごとに私を惚れ込ませていくのだ。白状すると、文章を通して既に彼女に惚れていた。

そんなことにもなれば、絡んでいきたくなるものだ。しかしどうだろう、せっかく貫いてきたキャラを壊すことにもなりかねない。

しかしだ、彼女の呟く内容はあまりにも赤裸々で、嘘がない。比べて私はどうだ?神格化させる為にキャラを作る、嘘だらけのアカウントじゃないか。だからこそ、そんな彼女の素直な呟きに憧れを抱いていたのだと思う。

--くそ、せっかくこんなに魅力的な人を見つけたのに、私はそんな嘘を守るために絡みにもいけないのか……いや、くだらん!キャラなどくだらん!!--

そうして、どんな呟きに対してリプライをしたかは覚えていないが、気づけばキャラなど気にせずに、〝わたし〟として絡みにいっていた。

このキャラと価値観のブッ壊しが、彼女の記念すべき一発目のブッ壊しなのだ。

文章に惚れ込むということは、少なからずそこには自分に似た要素が含まれていたりする。つまり、話が盛り上がらないわけがないのだ。

もちろんこの時点では、まさか彼女との関係が発展するだなんて思わなかった。

これが、ツインレイを見つけた日というお話だ。

ツインレイの誕生日

絡み始めてからというもの、彼女とは四六時中連絡を取り合っていた。お互い仕事をしているのだが、どちらも割りと自由の効く仕事をしていた為、それが可能だったのだ。

12月、まだ関係性があやふやだったころ、私は彼女に伝えた言葉がある。後からわかったことなのだが、その台詞から関係が発展したようにも思える。

その台詞とは、「あなたと話すと心が浮かれます」というものだ。この言葉に嘘は何一つない。

彼女と話すことで私は自分を取り戻し、まるで青春時代を感じさせてくれるような、いや、それは違う。初めて体験するドキドキがそこにはあった。

彼女にはなんでも話せた。過去の体験から性癖、自分のことならなんでも話せる。そんな感じだった。

見た目から中身まで、何から何までが、私が中学時代に憧れていた理想の人そのものなのだ。〝理想の人〟とはいっても、モデルとして誰かが居たわけではわない。あくまでも、妄想に描いた理想の人だ。

ここまで話しておいてなんなのだが、まだ私は、この記事を読んでくれているあなたに伝えていないことがある。それは、私は妻子持ち、38歳の男なのだ。そして、彼女は離婚をしており二人の子供がいる。つまり、ストレートには話が進まない関係性だ。

私は出張の多い仕事をしており、ホテルに泊まることも多かった。そういったものも影響しているのか、年末年始に自宅で過ごしていた時、彼女はとても苦しんだと後から言っていた。この苦しみは想像を絶するものだったと思う。

サラッと伝えてしまい申し訳ないが、この時点でお互いに好意を寄せていることは伝え合っている。しかし、この記事ではそんな甘い恋愛話をするつもりはないので、割愛させて頂く。

妻子持ちの男と、子持ちの独身女。苦しいのは女性側だと思うだろう。確かに女性側も苦しいはずだ。しかし、妻子持ちの男だって苦しいのだ。彼女への想いは日々募り、日々大きくなっていく。

毎週末、自宅に帰るのが辛かった。彼女と連絡が取れないからだ。そして何より、妻の他に好きな女がいるのだ。「どの面下げて言ってんだ」と思うかもしれないが、これは相当苦しいものなのだ。

そして、そんな苦しみが続く中、私の中にまたひとつ、苦しみが増えた。それは、「こんな素敵な女性が私のような男に好意を寄せるはずがない」「きっと他にも男がいて、私はその中の一人なのだ」という妄想から生まれる苦しみだ。

今でも忘れることがない2月5日、私は家族でCostcoに出かけていた。しかし、こころここにあらず。彼女の事ばかりを考えていた。駐車場でTwitterをちらっと開き、彼女の投稿を見たそのとき、私は雷に打たれたような衝撃にやられたのだ。

彼女が普段よりもオシャレをしてミュージカルを観に行っているのだ。カフェで写真を撮っていた。自撮りではなく、誰かが彼女を撮影している。途轍もない可愛さだった。

雷の衝撃はその可愛さではない。その撮影者が男だと私は思っていたのだ。いや、過去形ではない。確認をしたわけではないので、今でもそう思っているのかもしれない。まあ、今となってはどうでいいことなのだが。

この時期を私は一種のサイレント期間だと思っている。あまりにも激しく生じた疑いから、返信に気持ちが乗せられなくなったのだ。心の距離は間違いなく離れてしまった。

それでも彼女は私への連絡を途絶えさせる事がなかった。今ではこの時期の彼女の踏ん張りには感謝しかない。

そして、そのままの流れで私は更に彼女を遠ざけることになる。それは、彼女の誕生日が2月の末にあり、そこに向けて誕生日プレゼントを用意したかったからだ。

きっと、あなたは意味がわからないだろう。誕生日プレゼントを用意するのに何故わざわざ遠ざけるのか。これは、遠ざけるというよりも、連絡があまりできなくなったと伝えた方がいいだろう。

私は元々音楽家で、彼女への想いを込めた曲を制作したのだ。その楽曲を用意するのに時間を要した為だ。

そして誕生日当日、私は彼女へ曲のプレゼントをした。曲をプレゼントするなんて、臭いしなんか気持ち悪いと思う人も多いだろう。しかし、彼女は泣いて喜んでくれた。こんなにも最高なプレゼントは初めてもらったと喜んでくれた。

その涙を見て、私の気持ちは止まらなくなった。「俺の彼女になってください」と、告白をしたのだ。

私は妻子持ちの男だ。ましてや浮気一つしないつまらない男なのだ。はっきり言って、こんなのあり得ない。でも仕方ない、止まらないのだ。彼女への想いが留まることを知らないのだ。

…なんだこれ?何してんの自分。おいおい、自分の立場わかってんだろ?お前は2児のパパじゃないか、一時の気の迷いだよな??…

そういった想いは一切なかった。「やっと言えた」そんな清々しい気持ちだった。

彼女の答えはYES。

そんな、ツインレイの誕生日というお話だ。

ツインレイからの学び

まずはここまでを書いてみて、あまりにもグングンと勢いよくストーリーを進めてしまったわけだが、実際にはここまでの5ヶ月間で様々なことを彼女から学んでいる。

ここで一旦まとめるわけではないのだが、彼女の凄さを伝えたい想いと、学びのアウトプットとして書かせてもらいたい。

まずは彼女について語ろう。語らせてくれ。

彼女は、とても頭が良く知識も幅広く、そして豊富。スピリチュアルから科学、どんな分野でも深く語り合う事のできるパーフェクトヒューマンだ。

ヒューマンと言ってはみたものの、少し違和感を感じるのは、彼女があまりにも宇宙人的だからだろう。

彼女自身も、大変苦労に苦労を重ねるような人生を歩んできている。どんな事が彼女に起こったのか、それはさすがにここで私の口からお伝えするわけにはいかない。

よくある、プライバシー保護の一貫だ。許してくれ。

そんな彼女から学んだ一番の事は、「齟齬をなくす生き方」ということだ。

齟齬をなくすとは、とても簡単に言うなら自分に嘘をつかないという説明でいいだろう。想いと行動の不一致をなくすということだ。

そして彼女は自由を愛している。36歳の彼女は、まるで5歳児3歳児の様な好奇心と思い切りの良さを持っている。5歳児3歳児に常識が通用するわけがない。

常識なんてものは、要はニンゲンによって都合よく作られたルールのようなもので、そんなものに従う必要はないのだ。自分の心がYESというならば、仮に全国民がNOと言ってもYESなのだ。

まるでdisっているようにも聞こえるかもしれないが、彼女はあまり家事をしない。「さぁ、みんなご飯よ」と言って、家族で食卓を囲むようなことも滅多にしない。

好きなものを各々食べればそれでいい。

これは、人によっては「なんて酷いことをするの」「子供がかわいそう」と思うことだろう。

だが違う。断じて違う。

彼女は子供を愛している。

それは、子供との関わりを見ていれば節々に感じることができる。子供が大切で仕方がないのだ。

しかし、彼女は子供を子供として見てはいない。一人の人間として見ている。それは、自由の尊重とも取れるし、子供を信頼しているとも取れるのだ。

彼女は哲学者だ。Twitterの呟きを見れば誰でもそこに納得がいくことだろう。とにかく、すげー奴なのだ。

ここでひとつ、彼女の口癖を紹介しよう。

「それだけのことなのよ」これだ。

彼女は複雑に絡み合うニンゲンの感情を、いとも簡単に解きほぐす事のできる能力者だ。それこそ、「それだけのことなのよ」と、シンプルに物事を考える事のできる奴なのだ。

また、序盤で話した「齟齬をなくす」ことを実践してみればよくわかる。実感して頂けるはずだ。

それは、「こんなこと言ったら怒らせてしまうかな?だとしたら言わないでおこう」この様な無駄な気遣いが面倒を生むことを教えてくれる。

齟齬は、なくていいのだ。寧ろ、ない方がうまく回る。

「私はやりたくない」

「私はそうは思わない」

あなたがもし、こういった発言に対して恐怖心を抱いているとしたら、そんな恐怖心は今すぐ捨てよう。

感じたことは素直に伝えた方がみんなのためなのだ。

それだけのことなのよ。

ツインレイとの創作

3月になろうとしている頃、私は彼女からツインレイにいて教えてもらった。ツインレイという言葉自体は聞いた事があったのだが、「ソウルメイトみたいなもんでしょー?」と、たいして気にとめなかったのだ。

ツインレイの説明をここで詳しくするつもりはない。きっと、あなたの方がお詳しいことでしょうから。ですから、ツインレイに対して共通認識を持っていると信じて話を進めていきます。説明が面倒くさいからでは

決 し て あ り ま せ ん 。

確かに、私と彼女はよく似ている。目や雰囲気、考え方や価値観、言い出せばきりがないのだが、本当によく似ている。後でわかることなのだが、体の匂いや手の形、足の形までそっくりだ。

そんな彼女は突然「わたし、作詞がしたい!」「〇〇さんから作詞を勧められたの!」と。

なるほど、確かに彼女は文章の天才だ。きっといいものが産まれるだろう。

「でもなー、誰か曲くれないかなーー」

こいつは何を言っているんだ?私がいるではないか。私が音楽家で作曲をすることは知っでいるだろう。だめだ、これで他の男に頼まれたら私の中の繊細さんが耐えられなくなってしまう。…そんな事を内心思っていた。

「いいよ、おれが作るよ」

こうして我々は音楽を作ることになった。

数日後、出来上がったメロディーを彼女に送った。次は彼女が歌詞をつける番だ。

はっきり言って、凄く素晴らしい。最高な歌詞が私の元へ帰ってきた。何度でも言おう、彼女は天才だ。

また、歌ったのも彼女だ。私の作ったメロディーを、完全に自分のものにしている。まるで別の曲かのように感じるほど、魅力が倍増していた。

その曲を仕上げて、いざTwitterへリリース。反響もよかった。

「さあ、このままの勢いで複数曲作るか」と思いきや、なんと彼女は自分で作曲を覚えてしまった。音楽経験皆無な彼女だが、驚く程良い曲を作るのだ。それも、1日1曲、2曲、いや、3曲の日もあった。

とにかく時間をバグらせて彼女は凄い勢いで作詞作曲をし、アカペラで歌い、Twitterを賑わせていた。

こんな遊びもよくやった。LINEの音声で歌をワンフレーズだけ作り送りつけるのだ。するとどうだろう。彼女からの返信は〝その〟続きなのだ。

これは盛り上がる。いいね!それなら次はこうだ!そんなやり取りをして何曲産まれたかわからないほどだ。

「あなたが作曲をおしえてくれた」

「作曲は誰でもできると言っていた」

確かにそうだ。だがな、簡単に私を超えてくれるなよ。

彼女は天才。

そんな、ツインレイの創作というお話だ。

ここまでの彼女からのアンサー

※貰っているアンサーを掲載することは、彼女から許可を貰っています。

12月頃、私達は名前のつかない関係ではあったものの、お互いの好意を認識していた。

接し方は既に最愛の恋人のような感覚であったと思う。

にも関わらず、毎週金曜の夜から日曜日は連絡が取れなくなり、彼は私の物理世界から姿を消す。

それも彼の自由で致し方ないことだと自分に言い聞かせたが、私の年末年始の心の乱れは相当なものだった。

しかし彼女でもない女が妻子持ちの男に対して「寂しい」「辛い」「放っておかないで」なんて口に出すのは個人感ではあまりにも滑稽であったので、口に出すのはよした。

本当は何も楽しめないのに「私は私で楽しんでるんだからね!」と精一杯の虚勢を張って過ごした年末年始をようやく乗り越えた2月頃、彼は急によそよそしくなった。

連絡も素っ気なく、忙しさを装っているようだった。

私の方にはこれといった心当たりもないので、やはり2人の関係性を鑑みて家庭を大事にする事を選んだのだろうと思った。

そして誕生日が近づく頃、彼は「今日は家に帰る。早く帰りたい。」と言うことが多々あった。

彼が私の誕生日を意識していたのは明らかだったので、私は彼がそこまでに別れようとしているのだと受け止めた。

どれだけ好意があろうと、ここから先に進む事はできない。社会的な立場や役割を優先したのだろうと思った。

社会的視点で見れば私はぽっと出のちょっと変わった好みの女であり、天秤にかけられればそりゃ自分の家族の方が大事に決まっている。

そんな失意にも似た気持ちに囚われながら、私は誕生日までを不安と猜疑心と、自分の人生の悲観的な振り返りともに過ごすのだった。

だからプレゼントを渡された時、私は子供ぶりに嗚咽して泣いた。

私の大きな思い違いはこれまでも多々あるのだが、これは私の中では一、二を争う大曇天返しだった。

そして「この先がどうなるかはわからないけど、彼女になって欲しい」と言われた時には現世で積み重ねた不幸の報酬を、一括払いで受け取ったような素敵な気持ちだった。

ツインレイからの学び

        〜彼女からのアンサー〜

彼からの学びを語るとしたら、素直な感情表現にあるだろう。

私は元々理屈っぽく、ひねていて、斜に構えた様なものの見方と言い方をする人間だった。

笑顔が苦手で、人に真意を探られるのが恐ろしく、人と目を合わせられず無表情であった。

Twitterはそんな自分の内面を遠慮なく出せる場として利用していた。

そんな風なので、彼が初めてのDMに自作の音源を貼り付けてきた時の衝撃は相当なものだった。

「これが俺だ!俺の歌を聞け!」

と言う力強さを感じたし、それは私に圧倒的に欠けている部分であった。

思い返せば、彼は悉く私に自己表現を求めてきた。

DMのやり取りの最初の頃に、「動いているのが見たいし、喋っている声が聞きたい。ほんの少しだけでいいから動画を撮ってみてほしい。」と言われた時の私の緊張は相当なものだった。

ロクに画面も見られずに、長い髪の毛をグシャグシャにかき回しながら、元カレに貰ったプリザーブドフラワーのゴミ分別が分からずに今だにトイレに置いてある話をしたのはいい思い出である。

彼は私にいつでも「ただ感じ、それを受け入れ、湧き出すままに外に出すことの気持ち良さ」を教えてくれる。

私が齟齬なく話せと説くのは、その素晴らしさを身を持って学んだからでもある。

彼は自己表現の天才だ。

ツインレイとの創作

〜彼女からのアンサー〜

私は彼に会う少し前から、「ツインレイ」と言う言葉をよく目にしていた。

自己探究からTwitter内でのスピリチュアルな繋がりができ、そこにいる女性がよく口にしていたからだ。

私は道ならぬ恋や酷い男達に振り回される彼女達を内心憐んでいたし、ツインレイというものは「都合のいい女」の体のいい落とし所くらいに捉えていた。

しかし、3月ごろには彼との経験の一つ一つが私にそれを信じさせる材料となっていた。

そこで、彼に面白半分を装い情報をシェアした。

もしかしたら、このどうにもならない条件をひっくり返し、思いのままにお互いを愛せるための何かが見つけられるかもしれないという薄い期待もあった。

「スピってんな」と一蹴される事はないだろうと踏んでの情報共有だったが、今ではこれはして良かったと思っている。

同時期に始まった彼との作詞作曲遊びはとても楽しく、まるで音楽で愛を語り合っているようだった。

彼の始めるメロディの続きを私が歌う。その作業には一切の無理も衝突も無かった。

彼は自分の気持ちを分かりやすく、遠慮なくストレートに歌詞に乗せるが、私は言葉や発音のパズルを解かせるような歌詞ばかりを書いていた。

解釈を委ねるという体で、自分の胸中を晒す事を避けていたのかもしれない。

そんな真逆の2人がよくもこんなにスムーズに曲を作れるものだと毎回自分達に感心していた。

私が1人で曲を作った時は、まず彼に送っていた。

大抵は彼の悩みに対する自分なりの悟しや応援歌だったからだ。

それを言葉で伝えるのは難解で、説教臭いと思っていたし。

何より、一番に彼を唸らせたかった。

大抵の場合、彼は「すごい…」しか言わないのだが、人間の快の究極というものは理屈が伴うものではないので私はそれで満足していた。

曲作りはこの当時私のライフワークの様になっており、ほぼ朝から晩まで彼と、彼を唸らせる曲のことばかりを考えていた。

第一章 完

第二章
ツインレイとの再会


私は彼女と出会うまで、とてもニンゲン的な思考が強く根付いているタイプだった。でも実際は、20代後半まで、皆から破天荒だと言われる、所謂〝非常識ニンゲン〟だったのだが。

各方面から人間性の否定を受けたり、結婚、子供など、様々な事が起こり、自分を必死に変える努力をしてきたのだろう。ニンゲンになろうと頑張ったのだ。

それはつまり、齟齬の塊を生み出す事になる。

本当はこうしたい、だけどそれは男として、人として、父親として、夫として、やってはならないことだ。そう決めつけては、自分を知らず知らずの内に苦しめていた。

しかし、そんな私の凝り固まった価値観を解きほぐしたのも、彼女だ。

如何にニンゲン的思考というのは、常識という作られたた檻の中で飼い慣らされているものなのか、ということを日々の会話の中から学んでいた気分だった。

役割というものが設けられると、途端にニンゲンはこの謎の檻に籠もってしまう傾向がある。ならば、役割というのは不必要ということになる。

私も気づけば自由に生きることを夢見て、そして日々意識して、自分の心や想いに忠実に生きることを決意してきた。

それでも、また強い引力でニンゲンに引き戻されそうになる瞬間が訪れた。

それは、「近々会いたいね」というお互いの気持ちが生じた事が原因だ。

会いたい。今すぐにでも会いに行きたい。でもどうだ?私は妻子持ちでお金もない。何故なら家族に全ての給与を渡していたからだ。

ちなみに、話が前後して申し訳ないのだが、私は2023年4月から単身赴任で一人暮らしをしている。

彼女との距離はとても離れていた。元々、中間と西の関係だったが、北と西の位置についてしまったのだから。

そして、土日の休みを使って会いに行くとしても、金曜の内に移動をしたいという想いが強くあった。それは、彼女も子持ち。一緒に過ごせるのは土曜日の日中だけだ。土曜日だけを一緒に過ごすなら、少しでも長く一緒に居たいという想いが強くあったからだ。

金曜日の夜に到着するように移動するということは、仕事をサボる必要があった。バレないように、誰にもバレないように、遂行する必要があったのだ。

これまでの私なら、絶対に出来ない計画なのだ。仕事をサボるなんて考えられない、そう思う男だったからだ。

それでも5月某日、私は金曜の夕方に、彼女の元へと会いに行った。金曜の夜も一緒に過ごせる事になったのだ。

バスを降りた時、勢いよく飛び込んできたジャンピングハグは、生涯、いや、死んでも忘れることはないだろう。

ツインレイとの再開を経て

これだけの強い想いがあったとしても、たったの1日しか一緒にいることは出来ない。厳密に言えば、24時間も一緒に居ることが出来ないのだ。それでも、彼女と過ごした時間は最高だった。寝るのを惜しみ、朝まで語らった。

そしまた、日常の生活に戻るわけだが、実は、私は今回会いに行くにあたり、覚悟を決めていたことがある。それは、もう後戻りは出来ないというものだった。

※ここから先は有料になります。有料部分では、二人の姿や顔の写っている動画も公開します。是非、ご覧頂ください。

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