見出し画像

トレラン記②~トレランシューズを買う

2023年、8年ぶり4回目のフルマラソン(北海道)完走、初50キロ(沖縄)完走、そして2024年、トレイルランニングに挑戦する41歳わたしの物語。

トレラン記①からどうぞ


アートスポーツへ行く

①でも書いたトレランのイベントへの参加は決まってはいるものの、足りないものがあった。それはシューズ。トレラン用のシューズ。

しかしわたしには情報がある。有力な情報が。

アートスポーツに、トレランシューズがある。

と言うこと。

http://www.ici-sports.com/art_sports/

アートスポーツは山をやる方ならご存じ石井スポーツ系列で、マラソントレランなどにより特化したお店(もちろん他のスポーツも扱っている)。
いくつか店舗があるが、やはり本店が安心。本店なら間違いないはず。ということで、御徒町へ出かけた。

御徒町って、初めて降り立った駅。

意外と?いやこれが東京の当たり前で、どの駅も大きいんだなこれが。
秋葉原と上野というメジャー駅&エリアに挟まれて、ちょっと鳴りを潜めてるけれど、立派や立派。デパートあるし、人も多いし、整備されてるし(そりゃそうだ)。

アートスポーツは駅からすぐの路面店。店内は思ったより落ち着いた雰囲気で。ほら結構商業ビルの中にある大型スポーツ店って、照明なんかも明々としているイメージがあったから、言い方選ばないで言うと、地味というか……雨ってのもあったかもしれないけど。

とりあえず店内を徘徊する。
1階の外ガラス側にマラソントレラン登山シューズがずらっと並んであり、中央や壁側にはソックスやザックなどが配置されている。
平日なので激混みではないが、インバウンドのお客さんが多く、店員さんがあれやこれやと対応している。

一通り店内を見て悟った。

うん、わかんない。

どれがトレランシューズなのかも、そして分かったとしてもどれを選べばいいのかも、まったく分かんない。

途方に暮れて、辺りを見回すと、商品整理をしている女性スタッフさんが目に入った。

スタッフさんに声を掛ける

「あのう・・・」

思い切って声を掛ける。

実は声を掛けるのって結構難しい。
きっとスタッフのみなさんは研修を受けているし、知識も経験もあるし、頼りになる存在であろう。ただ、人と人だから相性ってものがある。

知識や経験だけを滝のように浴びせられるだけだとちょっと引くし、こっちの気持ちやニーズもくみ取ってくれないと嫌になっちゃう。だけど、あれもこれもいいですよとたくさん提案されると迷っちゃうし、ある程度力強く勧められたい気持ちもある。

そう。
客ってのはわがままなのです。

スタッフさん(以後Aさん)に、トレランを始めたいがどのシューズを選んでいいのか分からない、と伝えた。

Aさんは靴を脱いでくださいと言い、足用のメジャー?で素早く計測した。
そしてわたしの足をささっと触り、少しお待ちくださいとバックオフィスに消えた。

しばらくして箱を二つ抱えたAさんが戻ってきて、「お客様の足ですとこれが合うかなと思いますのでご試着どうぞ」と促される。

な、なんと!

わたしの足を測っただけで、ふたつに絞ったというのか?!

以前ランニングシューズを買いに行った時、気になるものを出してもらっては履いて、を繰り返し、どれが合っているのか分からず結局デザインだけで選んで後悔した記憶がある。

だからもうこの時点でAさんに心をぎゅっと掴まれていた。

初トレランシューズ足入れ

ひとつめはアシックスの黒ベースのシューズ(たぶんFuji Lite 4)。
アシックスのシューズはかつてランニング用で履いていたが、最近はお世話になっていない。ほのかな懐かしさを感じた。

初めてのトレランシューズの足入れ……Aさんが紐を結んでくれて、歩いてみるよう言ってくれた。

イスの周りをぐるっと回る。
サイズは合っているのだけど、足の前方というか指側が少しゆとりがあるように感じた。これは以前HOKAのランニングシューズを買った時と同じで、中で動いている感じがする。

ふたつめ。La Sportivaの白とライムグリーンのシューズ。
登山靴で有名だが、履いたことはなかった。

PRODIGIO

再びAさんが靴紐を結んでくれ、立った瞬間、「あっ」と思った。

フィット感ハンパねえ

つま先から踵まで、靴がぴったりと足に添っている感覚。靴下に近いと言ったら言い過ぎだけど、それすらニアリーイコール。

同じように歩いたり少しジョグしたりしたが、先ほどアシックスで感じた、靴の中で指が動く感じも全くない。

そして、デザインも気に入っていた。
いくら山の中を走って汚れちゃうとは言え、黒よりも明るくてポップな方がいい。わたしは派手めのシューズが好きなタイプなのだ。

なんて最高のシューズを勧めてくれたんだコノヤロー。
値段とか聞く前に、もうこれしかないって思っちまったよ。

優秀スタッフAさん

Aさん曰く、わたしの足は
・踵が細い
・足幅は細め
・甲は高いが指の部分にかけて薄い(低い)
・外反母趾はそこまでない
・小指が内に入っている

このLa SportivaのPRODIGIOは踵のホールドがしっかりしていて、わたしの足型に合っているという。

また、歩き・走り方のクセがあり、足の内側に体重が寄りがちということなので、踵がしっかりホールドされれば足にまっすぐ体重をかけられるので、クセが軽減されて、足も運びやすくなるということだった。

ちょっとの時間、しかも全力で走ったわけじゃないのに、クセまで見抜くとは……Aさん恐るべし。

これにします!

すでに全幅の信頼をAさんに寄せているわたし。
心の体重を8割Aさんに乗せて、自力で進む力は残っていないほどであった。

トレラン用のソックスも一緒に選んでもらって、あっという間に買い物は終了。

お会計の時だけ、ドキドキした。

だって値段見ずに決めちゃったから。

結局、想定内の金額だったので一安心。

さらにキャンペーン中とかでポイント還元率が高かったので、シューズ代金でソックスも買えたとさ。

早く履きたい。走ってみたい。

Aさんありがとう!!
あなたに声を掛けて、本当に良かった!!


※トップ画像は今年1月に登った竜ヶ岳からの富士山

クリエイトすることを続けていくための寄付をお願いします。 投げ銭でも具体的な応援でも、どんな定義でも構いません。 それさえあれば、わたしはクリエイターとして生きていけると思います!