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本音とは。


「あなたの本音が聞きたいです」

しょっちゅう言われるセリフではないけど、
恋愛にしても、仕事にしても、人生にしても、
『本音』を要求されることは少なからず、ある。

また仕事上、インタビューされたりしたりするけれど
本音を聞かせて下さい、あるいは、聞いてきて下さい、
と言うような依頼を受けることもある。

では本音とは何だ?早速意味を調べる(goo辞書)
【1】本来の音色。本当の音色。
【2】本心からいう言葉。「本音が出る」「本音を吐く」

なるほど、本来の意味は、「音」らしい。
もう一つの意味が、本心からいう言葉、なわけだ。

例えばA(♂)とB(♀)が二人で仲睦まじく焼肉を食べていたとする。
Bの親友C(♀)がその様子を目撃したとする。
CはBに訊ねる。
「Aと二人きりで焼肉食べてるの見たよ、付き合ってるの?」
「ご飯食べてただけだよ」Bは答える。
「じゃあAのこと好きなの?」
「うーん、、」
「親友でしょ、本音聞かせてよ」
「ただの友達だよ」

恋愛ドラマでよくある光景のような気もするが、
あくまでも思い付きで書いた会話である。

CはBに「Aに対する思い」の本音を聞こうとする。
Bは「ただの友達」だと言うが、皆さんは信じるだろうか。
そしてCは「Bの本音」が聞けたと満足するであろうか。

恐らく答えは「否」、
たとえそれが真実だったとしても本音だと思わないだろう。

もちろんシチュエーションや言い方によっては
本音だと信じてくれることもあるだろう。
だが、本音を聞かせてほしいと頼んだにも関わらず
話してくれたことが自分の思っている答えと違えば
本音じゃないのではと疑ってしまうのが人間の心理だろう。

あー面倒くさい。

ただ一つ言えるのは、
人の本音に切り込んだところで、
納得や満足を得ることは、ほとんど出来ないということ。

自分が誰かに本音を話す時は
「伝えたいとき」であって
「聞かれたとき」ではないからだ。

でもどうしても
聞かなければいけないとき、聞いてしまったときは、
答えがなんであろうと
それが「本音」であると信じるべきだ。

それが嘘だったとしても
今あなたに真実を言えないこと、
嘘をつかなければならない状況こそが
本音であり、真実であり、
そこには本当の音色が響いているのである。
(巧いこと言った気がしているが全く巧くなかった)

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