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旅の記録2023⑨:岡谷

遂に、青春18きっぷ2023年夏の使用可能期間に入りました。かれこれ10年近く愛用させてもらっており、今年もありがたく使わせていただく予定です。先週の土曜日は朝ゆっくり目に起きて、雑事を済ませていると、スロースタートになってしまいました。気温も高くて松本駅まで歩くのも億劫だったので、近場までクルマで出かけることで手を打ちました。目的地は、先日の富岡製糸場に関連して、絲都・岡谷でした。

絲都・岡谷

長野県のほぼ中央部にある岡谷市は、かつて日本の代表的輸出産業であった製糸業の中心地として栄え、『絲都』(『糸都』とする方がメジャーかもしれません)と呼ばれています。

松本から岡谷へは、国道19号線で塩尻方面に向かい、高出の交差点を左に折れて国道20号線に入り、峠を越えて行くのが定番なのですが、本日は高出を直進して国道153号線に入って辰野町に向かい県道50号線で諏訪湖まで出るルートを選択しました。少しクルマを走らせたかったのです。

諏訪湖畔沿いの県道16号線から、岡谷市街地へと戻ります。

岡谷市街地

これまで岡谷には何度も来ていて、駅周辺は多少の土地勘があります。最初の目的地は、昨年7月にオープンしたCELLAR RECORDSさんです。近代化産業遺産に指定されている繭蔵を改装して店舗にしており、天井が高く、風通しも良いでせ。今の部屋には、レコードプレーヤーもないのに懐かしい洋楽アルバムが目に留まり、三枚購入しました。

岡谷蚕糸博物館

昼ご飯を食べてそのまま帰ろうかとも思ったのですが、通り道にあれ岡谷蚕糸博物館に立ち寄ることにしました。先日富岡製糸場を見学したばかりで知識が多少残っていました。西洋からの技術を取り入れた官営富岡製糸場は製糸業の先駆けではあったものの、その後の日本の製糸業をリードしたのが、岡谷地域の製糸場群だったことは覚えていました。

施設は期待以上に面白く、展示館に隣接する製糸場では、繰糸の実演も行われていて、見ていて楽しかったです。当時、世界の最先端を行っていた様々な方式の繰糸機械群も残されていて、繁栄が偲ばれました。

また、施設の別部屋では、蚕の生育や繭取りの実演も行われていました。

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