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微かな光を感じた一年間を振り返って

明日私は、54歳の誕生日を迎えます。今夜は、色々変動も多かった53歳最後(53歳と365日目)の夜です。いい具合にアルコールも入っていますので、54歳を神妙に迎える直前に、私に色々な幸運と決断と悟りをもたらしてくれたこの一年を振り返り、総括しておこうと思います。

薄暗い闇の中から53歳の一年がスタート

一年前の今頃は薄暗い闇の中から自発的に抜け出ようか、このままもう少し自分の本音と対峙してみようかと、葛藤を抱えていた頃でした。

今改めて一年前に書いた記事を読み返しても、何となく、玉虫色というか、強く何かを決意した兆候は感じられませんでした。本格的な引き籠りの道へ片足ともう片足の半分位を突っ込んでおり、以前の会社を辞める時に漠然と設定していた二年のモラトリアム期間を過ぎても、腰が据わらず、放浪の身なのかもなあ…… と感じ始めていた頃でした。

コロナ禍に怯まない

一つ決断していたことに、「コロナ禍に怯まない」がありました。当時はまだまだ暗黒で、コロナ禍を理由にすれば、改革も、改善も、再出発も全て後ろ倒しにしても許されそうな空気感がありました。少数の方々は、そのような諦観色の強い社会の風潮に抗い、水面下で力強く活動する方々の姿も目にしました。

誕生日を迎える直前、2021年5月20‐21日には、47都道府県制覇の最後の一つとして残っていた高知県を訪れることができ、久々の達成感を味わうことが出来ました。当時本州各県は、軒並み「まん延防止等重点措置」を発動していて、規制するのが正義のようになっている中、高知県は飲食店への規制が一切なく、貴重なバー飲みも経験できました。土佐出身の国民的英雄、坂本龍馬を徹底的に動員したたくましい観光キャンペーンも印象的でした。

6月、7月は一進一帯を繰り返し、精力的に行く気力が整った時に出会ったのが、松本行きです。本当にとんとん拍子に話が進み、縁もゆかりもない信州松本で暮らすことが決定しました。これは、運命だったのだと信じます。

松本での半年

2021年10月10日に松本にやって来てからの半年強は、本当にあっというまでした。自分なりに精力的に活動出来たなあと満足できる部分と、内面に溜まりに溜まっていた正の電気を適切に放電できたのかなあ…… という不安な気持ちが入り混じっています。

今お世話になっている企業に、自分が貢献出来ている実感は乏しいものの、徐々に信州大学リサーチフェローとしての研究生活と日々の業務とをバランスできている、軌道に乗せられそうな気がしている、という手応えは確実に感じています。公私ともに、自分から積極的に動けば、道は拓けるという何度目かの経験を今、この地でさせてもらっています。

さて、この一年は……

いよいよ、還暦(満60歳)の門が見えてきました。まずは、焦らずにマイペースを守ることです。そして、精神状態が芳しくない時は努めて抑え気味にすることです。今年一年は次の5つを意識しようと思います。

● 息子のよき父親になる(息子が生まれて以来不動の目標)
● 愉しむ知恵は、他人と共有する
● 自分の歩んだ過去を誇りに感じ、未来を必要以上に悲観しない
● 家族との時間を今まで以上に大切にする
● ポジティブなことばを口から発する

2023年の5月23日に上述が達成できたか、答え合わせをするのが今から楽しみです。横浜との二拠点生活を愉しみます。

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