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社会学からオタク文化の歴史に思いを馳せる

前回のnoteに、非常にたくさんの反響いただきましてありがとうございました。

まさか課題で書いた記事が、スマニューnoteのコーナーやnote編集部さんからオススメいただくとは思いもよりませんでした。

OGP画像が良かったのかな?笑
2,000ビュー、100いいねありがとうございます。更新がんばります。

ということで今回のテーマは「社会学」です。

どの本も短く章立てされており、非常に読みやすいものです。

「本当にわかる社会学」の冒頭に、こんな言葉がありました。

「人は一人では生きていけない」

ガンダムⅢの挿入歌「めぐりあい」の歌詞に出てきそうな言葉ですが、冒頭のこの言葉が社会学の根幹なのかなと。

そう考えるとガンダムも社会学なんだなと(考えてない)

誰も一人では 生きられ な い・・・

そもそも社会学って?

社会学 ( しゃかいがく 、 仏: sociologie)は、社会現象の実態や、現象の起こる原因に関するメカニズム(因果関係)を統計・データなどを用いて分析することで解明する学問である。

まあ要は3人以上の集団におけるいろんな影響や作用をひたすら学問にするのが社会学なのかな?と解釈してます。

課題図書「結婚の条件」が、面白いのですが色々モヤモヤする内容だったので、理解を促進するという意味で、今回も自分のフィールドである「オタク」切り口で社会学を考えてみようと思います。


オタクという社会記号は、スティグマからブランドへ

※僕の体験による私見もだいぶあると思うのでご容赦ください

オタク史、というものがあるとすると、昭和と平成で社会的に大きく変化した歴史があります。

昭和のオタクは、ネクラで近寄りがたい、話が合わない、漫画とかアニメ見たら頭悪くなると親に言われる、そもそもアニメや特撮は子供のもので、大人が見てるって言うと恥とされる時代で、「オタク」という記号は生まれてませんでしたが「マトモナオトナ(笑)」からは社会的には異質な存在、と思われていたフシがあります。

ゴールデンタイムにアニメとか特撮バンバンやってたんですけどね。宇宙刑事シリーズとか特にすごかった。よろしく勇気。


そして平成元年に起こった宮崎勤事件をきっかけに、社会はオタクを「キモい」と排除するようになりました。
メガネかけてるだけでそういう目で見られてた時代です。嘘みたいですが本当です。まーマスコミの偏向報道とそれを安易に信じた大衆心理が背景なんですけどね。時代。

当時「オタク」という言葉は差別的な「スティグマ(奴隷の烙印)」でした。「オタッキー」という蔑称で言われてました。最近聞かないけど。

これは、凶悪犯罪が起こった社会的なショックを、マスコミの報道によって「犯罪者=オタク」と一般社会から外集団化され、「オタク=社会の敵」というイメージから認知的不協和を生み出し、異質な敵対人類としてのレッテルが貼られたのかな、と思います。

僕も当時セーラームーンとかナディアとか大好きだったんですけど、おおっぴらに好きって言えませんでした・・・キモいって言われたくないから・・・自分の好きなものをよく知りもせず批判的に見られる行為がたまらなく辛い。これに耐えれるメンタルなんか持ってないですよ。
社会的に「恥ずかしい」という恐怖感が常にありました。今でも残ってますこの恐怖感。だからバリア的に反発してしまう。まさにエヴァのAT(Absolute Terror)フィールドです。

そんな中でも気の合うヲタ友とはコミケいったりコスプレしたり「流派!東方不敗は!」の掛け合いやったり楽しんでましたけど。


しかし昨今は、若年層を中心に「オタクは社会的に承認された」カテゴリになってます。

アニメ市場も拡大、海外からも文化的に高い評価を受け、音楽市場もアニソンがかなりの割合を占めており、コスプレも市民権を持ち、毎日のようにツイッターのトレンドにあがり、アニソンのグループが東京ドーム2DAYを満席にし、紅白に出場したりしてます。

2ちゃんねるからSNS、特にTwitterのような環境があることで、隠れていたオタクがだんだん表舞台に出て、そのハイコンテクストな文化を楽しみ、承認する人が増え、フォールス・コンセンサス効果(自分の考えが常に多数派であると思い込む)が生まれ、オタクは社会的地位を持ったのかな?と思います。

オタクがオシャレに恋する時代…2月7日公開ですね。原作もオススメ。


今どき「キモい」とか言っちゃう人は古いステレオタイプで認識してるんでしょうね。
まあ実際非常識な人も多いですが、フェスにいるパリピにも、普通に電車に乗ってても、似たような人は同割合ぐらいいると思うので、オタクに限った話ではないです。新橋にいる酔っ払いのサラリーマンのおっさんたちほうがよっぽど非…【猫が横切った=(ΦωΦ)】

そんな感じで、今の時代、社会的に「オタク」という言葉は「スティグマからブランド」へと変わっているのではないか、と思います。


オタク文化、社会学の良テーマになるのでは?

けっきょくオタク文化は、昔は社会的マイノリティだったこととマスコミの偏向報道による社会敵化されていましたが、中身は変わってないのに、時代の変化で支持される人数が増え、認識が変わったんですよね。

これはもう社会学の超銀河天元突破代表事例だと僕は思うんですけど、社会学的アプローチで研究してる人いないんでしょうかね?

ラブライブと社会学、とか書けそうなんだけど・・・w

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