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【4月15日】ドル独歩高でドル円155円へ

ドル円相場の新高値とその後の膠着状態。ドル円は151.68で取引開始し、米雇用統計を受けたドル高消化でじり高に。しかし、152円近辺で上値が抑えられ、その後151円台後半の狭いレンジに留まった。ECBが利下げに前向きな姿勢を示し、ドル買いユーロ売りが加速。これがドル円の上昇を支えている。中東の地政学リスクの高まりや原油価格の急騰などが引き金となり、安全通貨とされる円への買いが強まる傾向にある。

市場の注目ポイント

米CPIの発表後、市場は利下げ期待を後退させ、ドル全面高に。これはドル円の上昇動向と連動している。G20でのドル高議論の可能性で、鈴木財務相は、新興国の資本流出に繋がりかねないドル高についての議論がG20である可能性を示唆。

年2回の利下げ折り込み

直近の傾向

ドル円は153.32まで上昇し、1990年6月以来の水準に。155円が次の注目ポイントとして意識されている。ECBが6月に利下げ開始を示唆する一方で、利下げペースはデータ次第との姿勢を堅持している。

市場の意思

現在の市場環境では、米国とその他国との金融政策格差がドル独歩高を進行させる可能性が高い日本の財務当局は円安を牽制しているが、ドル円が高値を更新する中、介入実施に向けた警戒レベルが維持されている。

ドル円と日米10年債利回り差

今後の推移

米利下げ期待の後退と、米国のインフレ率上昇がドル円のさらなる上昇を支える可能性がある。ECBが6月に利下げを開始する可能性が高まっているが、その後のペースは未定。

現状で最も買われやすい通貨

米国のインフレ率上昇と利下げ期待の後退がドルを支え、現状では最も買われやすい通貨となっている。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。


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