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【4月12日】米年内利下げはないのか?

ドル円相場は米国のPPI発表を受けて一時的に152円台へと下落したが、その後は153円台へと回復している。この動きは、米国の物価指数が市場の一部の予想を下回ったにも関わらず、根強い経済基盤と金融政策の見通しによって支えられていることを示している。市場では、前日の消費者物価指数(CPI)が予想を上回った後のPPI結果により、一定の安堵感が生まれたとの見方がある。

ユーロ/ドルは続落。米国のPPIが予想を下回った後の米長期金利の上昇により、全般的にドル買いが優勢になった。

市場の注目ポイント

米国の金融政策に関するFOMC委員の発言は、市場参加者にとって重要な注目ポイントだ。特に、早期の利下げに対する消極的な見方が示されており、市場はこれを織り込み始めている。

米国の長期金利の動きが為替市場に大きな影響を与えている。PPIの下振れによる一時的な金利の低下からの回復がドル買いを支援した。

利下げ後退はどこまで

直近の傾向

米国の経済指標(特にPPIとCPI)は、インフレの動向とFRBの次の行動を予測する上で重要な役割を果たしている。直近の指標では、コアPPIが予想を上回る一方で、総合PPIは予想を下回った。

市場の意思

市場は慎重な姿勢を保っており、特に利下げの時期と速度に関しては、FRBやECBなどの中央銀行のガイダンスを待っている状態だ。6月の利下げ期待が後退しており、年内の利下げも限定的とみられている。米国の利下げ開始が先延ばしになる可能性に対する市場の注目が高まっており、金利指標がこの観測に影響を与えている。

今後の推移

短期的には、中央銀行の政策決定経済指標の発表が為替市場の方向性を左右すると考えられる。また、米財務省の介入警戒感や、他国の金融政策の変化も市場の変動性を高める要因となる。ユーロ/ドルにおいては、大きなオプションの行使期限に関連する動きが影響を与える可能性がある。特に1.0700ドル付近でのオプション関連の買いが注目されている。

現状で最も買われやすい通貨

現状では、米ドルが最も買われやすい通貨の一つと考えられる。これは、米国の経済指標の強さと金融政策の見通しが、他の通貨に比べて米ドルを支えているため。
ユーロドルショート、もしくはドル円ロングで攻めたい。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。

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