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【3月19日】日銀政策決定会合

現在のトレンド
米10年債利回りの上昇と、インフレ圧力の持続による米利下げ先送り観測が、ドルの買い支えとなっている。

日銀の政策変更報道(マイナス金利政策の解除、YCCおよびETF購入の終了予定)に対する市場の反応は一時的で、長期的な影響は限定的と見られている。

ドル円は様子見の雰囲気の中、149円台前半で小幅な値動きを続けている。ユーロドルはNY時間に入ってから戻り売りが優勢となり、1.08ドル台に値を落とした。ポンドドルは1.27ドル台前半で上下動している。

市場の注目ポイント

今週末の連邦準備制度理事会(FOMC)の決定とドットプロットが円相場に影響を及ぼす可能性がある。ユーロ圏と米国の金利差から、ユーロドルに下押し圧力が存在する。今週は中銀の重要イベントが多く、特にポンドにとって重要な英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されている。

現在の金利織り込み

直近の傾向

日銀はマイナス金利解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)の終了を示唆しているが、急速な政策の引き締めは考えていないようだ。
ユーロ圏では、ECBがFRBよりも積極的に利下げを行う可能性があるとの見方が出ている。
英国では2月のCPIが発表され、利下げ観測に拍車をかける可能性があるが、英中銀は利下げを示唆しそうにない

市場の意思

ドル円は、日銀決定会合後の150円試しの流れに対する下値のサポートが存在する。市場の一部では、円相場はFOMCによって決定されるとの見方が出ている。ユーロドルには、成長率の差を反映して下押し圧力が存在する。

市場は、利上げの見込みが減少し、金融政策の正常化に向けた動きに注目している。また、経済指標や中央銀行の発言に敏感に反応しており、これらの要因が短期的な為替レートの変動に影響を及ぼしている。

今後の推移

ドル円は、米長期金利の動向により、ドルは引き続き強い可能性があるが、日銀の政策変更が円に一定の支援を提供する可能性もある。
ユーロドルは、米国の金利上昇とインフレ圧力の持続は、ドルを支え、ユーロに対しては下押し圧力となる可能性がある。

現状で最も買われやすい通貨

今週は政策金利の発表終了後からのトレードが正しい選択。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。

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