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ブロックチェーンインダストリーレポート 10月17日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今日は気になった3つの記事を元に、いくつかトピックを絡めて紹介していきたいと思います。

Kakaoは韓国の大手インターネット起業で、カカオトークというメッセージアプリを運営しています。現在国内で5000万人以上のユーザーを抱えているとStatistaのレポートでは報告されていて、広く国民に浸透しているアプリです。Kakaoは今回独自のユーザーが利用しやすいことをベースにしたブロックチェーンプラットフォームの提供をスタートしました。

これは、日本のメッセージ企業LINEが提供しているものと似ているサービスで、エンジニアがプラットフォーム上で分散型アプリケーション(Dapps)を提供できる仕組みと似ています。

アクティブにユーザーが利用しているメッセージ系のサービスがブロックチェーン領域に参入してくることは、今後大いに考えられるトレンドで、かつ多くのユーザーをすでに抱えているのは強力な優位性になります。

メッセージアプリのマーケットはすでにWhatsappとFacebookメッセンジャーがそれぞれ独占しており、既に多くがFacebookグループで展開されています。加えて、既にFacebookグループ内でのブロックチェーンの研究や開発等は進んで来ており、一部の幹部がブロックチェーン企業と交流を持つなど盛んに活動を行なっています。

既にユーザーネットワークを持っている企業が優位な立場にあることは変わりないのですが、ユーザーとのエンゲージメントなどは今後ポイントになってくると思われます。これはマーケット内で競合と争うだけでなく、分散型のアプリケーションが次のスタンダードとして移り変わっていく一つの兆しでもあると思います。

次に紹介するのはマイクロソフトがリリースした独自のIDを生成する技術に関してです。

マイクロソフトは既にID分野では先行しており、ID2020というプロジェクトでアクセンチュア、ギャビアライアンスロックフェラー財団などと協力してIDをもとによりより環境を提供することをミッションに活動しています。

この技術のポイントは利用者自身が自分のIDを管理できることで、暗号化されたデータをシステム上で管理し、Identity hubと呼ばれる部分で保管することで個人データをデバイスとAzureのクラウド上のデータを照合することで証明します。

Azureのクラウドシステムは既にブロックチェーンのオペレーションとしても機能を初めており、AT&TのアナウンスではIBMとマイクロソフトと協力してIoT分野でもブロックチェーン技術の推進を行なっていくと発表しています。

技術の普及機では、コンサルティングサービスや開発ベンダー等のビジネスモデルはマーケットへの浸透という意味でも重要な役割を占めるため今後幅広くビジネスが生まれるのではないかと考えています。

最後に、分散型プラットフォームによって今後実現されるユーザー利用型モデルの課金ケースに関して紹介します。

エンタープライズ向けにLinuxを展開しているレッドハットは、ブロックチェーン技術を活用して、サービスをどれだけユーザーが利用しているかを把握し、それに合わせた課金モデルを現在模索しています。

これは従来型の売り切りライセンスモデルではなく、ユーザーのサービス満足度に応じて課金されるもので、利用者が少なければ課金されないという一つの特徴があります。

こういった新しい課金モデルが出てくるようになれば、ブロックチェーン上で書き込まれた時間に応じて支払いが発生するようなモデルや、それに合わせてビジネスを展開していくような可能性も大いに考えられます。

分散型技術によってこれからのビジネスモデルも大幅に変化していく可能性があるので、この辺りは随時チェックしていきたいですね。

本日のトピックは以上で終了です!

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