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♯︎4 【お惣菜屋のつぶやき】また行きたいお店と、もう行かないであろうお店

飲食店をやっていると、なかなか連休を取ることが難しいのですが、先日思いきってお店をスタッフに任せ、3日間の信州ひとり旅に行ってきました。3日間だけなので、今回は欲張らずに諏訪と松本に1泊ずつ。

旅行中は、買い物も食事もいつも以上に「失敗したくない」という気持ちが強くなります。せっかく遠くまで来たんだから思い出に残るような美味しいものを食べたいし、できればその地域の名産品をいただきたいし、買い物だって東京じゃ買えない、旅の記念になるようなものも欲しい。
とはいえ胃袋はひとつだし、お財布にだって限りがあるので、3日間の旅行中わたしなりの審美眼でお店を選んでみました。
もともと行きたかったお店、ガイドブックを見て行くことにしたお店、散策しながら見つけたお店。いろいろなお店で食事したり買い物したりすると、「このお店、また来たいな~」と感じるお店と、「うーん、ここにはもう来ることはないな」と感じるお店がありました。

私も飲食店を営むハシクレとして、お客さまには「このお店、また来たいな」と思ってもらいたいので、私が感じた「また来たい」「もう来ない」の理由をしっかり分析して、自分のお店作りに活かそうと思います。

また来たいな、のお店①

諏訪を訪れた一番の目的は、「リビルディングセンター(通称リビセン)」を見たかったから。リビセンは、解体される建物から家具や木材を引き取り(レスキュー)して、再構築して販売する、一言でいうとリサイクルショップなのですが、ただのリサイクルショップには留まらない素敵な活動を次々と生み出すお店です。もともとインスタをフォローしていて、お店の存在にとても興味があったので、諏訪に到着したその足で行ってみました。

https://instagram.com/rebuildingcenterjp?igshid=YmMyMTA2M2Y=



まずは、店内の品数がすごい。宝さがしの感覚でワクワクが止まりません。大好きなカゴもたくさん!

広い店内にレスキューされた品々がぎっしり!


カゴ好きにはたまらない空間



リビセンの素敵なところは、レスキューした木材などが、めちゃオシャレなフレームに生まれかわったり、併設されているカフェのテーブルも椅子も食器も、すべてレスキューされたものが使われていたり、お店の隅々まで真摯なポリシーを感じるところ。スタッフの皆さんが、リビセンのことが好きで仕事を楽しんでる雰囲気も印象的でした。


木材を再利用して作られたフレーム、オシャレ!

私がリビセンに「また来たい」理由
●ワクワク感が楽しかった
●宝さがしをまだまだゆっくりしてみたい
●アップサイクルのアイデアを自分のお店の参考にしたい

また来たいな、のお店②

松本では民芸品を扱うお店を見たいと思っていたので、事前にいくつか下調べしていたのですが、現地で私の心を鷲掴みにしたお店は中道通りでたまたまふらっと立ちよったお店「陶片木」さんでした。
まず、お店の佇まいが、他とは違う。さりげないのに、めちゃ雰囲気があって、これはただ者ではない感じです。一朝一夕には完成しないオーラを感じます。

干し柿は飾りではなく本物ですよ。

店内には数々の陶器や雑貨に、オーナーさんのコメントが添えられていて、取り扱う製品への愛情と責任を感じます。ひとつひとつ、じっくり見たくなるし、見てると欲しくなる。

わたしも素敵な陶器の燭台を購入したのですが、取り扱い方が書かれた手書きの説明書が素敵すぎて!この紙も含めて、素敵な買い物ができたなぁと大満足でした。

オーナーさん手書きの説明書が!

私が「陶片木」にまた来たい理由
●オーナーさんご夫婦が素敵だったので、また会いに行きたい
●簡単には真似できなさそうな雰囲気の秘密を探りたい
●商品に対する愛情の伝え方を参考にしたい
●違う季節の陶片木を見てみたい

ここまでが、特に印象的だったお店。
他にも、お店ではないのですが、松本民藝館も松本市美術館もすばらしかった。また行きたい。。。

一方、楽しみにしてたのに、あらら…というお店もありました。

「もう来ないな…」のお店



ガイドブックにも載っていた、オシャレで焼き菓子が美味しそうなカフェ。お店に入ると、「いらっしゃいませ」の声がない。あれ?それほど混んでもいないけど、もしや気づかなかったのかな?と思ってレジ前に進んでみたものの、それでもレジの店員さんはこちらを一瞥することもなく、無言。レジ横には美味しそうなスコーンが並んでいたのですが、「あぁ、せっかくの旅行で、この店でお金使いたくないな…」という気持ちになってしまい、そのまま店を出ました。レジのスタッフさん、たまたま忙しかっただけなのか、体調が悪かったのか、わからないけれど。きっとスコーン焼いたのは別のスタッフさんだろうから、なんだか複雑な気持ち。飲食店って、作るスタッフも接客するスタッフも、「よいお店にしたい!」って共通の想いが大事で、それを私のお店のスタッフは絶対わかっててほしいなぁ、しっかり伝えなきゃいけないなぁ、と改めて実感しました。

3日間の信州ひとり旅は、晴天に恵まれてとっても充実したものになりました。仕事を離れての旅行だったけれど、いろんなお店を見て、自分のお店の参考にしようと思ったり、改めてお店作りというものを見直したり。

さて、旅行から帰り、店はいよいよ年末に向かって忙しくなります。
お客様に「また来たい!」と思ってもらえるように、スタッフと一緒によりよいお店にしていきたいと思います。


















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