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【俳句】梅雨闇 遠雷 氷菓子〜萃生

梅雨闇の闇のひとつの四畳半

遠雷や灯ともし頃の高層階

人が皆やさしき顔の氷菓子


梅雨闇
若い頃は、何においても、とかく人と比べがち。
少しでも上手く行かないと、自分がこの世の底辺にいるような錯覚を抱いてしまう。
そんな昔を思い出して。

遠雷
遠くで雷が鳴っている。
高層マンションに住んだことはないが、そんなところから見る雷。
下界に灯がともる頃に見ると、さぞかし美しいのだろう。

氷菓子
アイスクリームを食べながら争っている人はいない。
みんな、ひとくち目は冷たさに顔が真ん中に集まる。
それから、その甘さに顔が広がって、まあるい笑顔になる。

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