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【俳句】連翹 桜蕊降る 暮の春

連翹れんぎょうかかと踏まれしスニーカー

連翹が黄色い花を咲かせて揺れている。
その向こうを子供たちが走っていく。
新しいスニーカー。
しかし、すでに踵が踏まれている。

桜蕊さくらしべ降る急行の通過駅

僕の町の駅は急行の止まらない小さな駅。
まだ、高架にもならない。
作り付けの木のベンチも昔のまま。
それがいいのか、映画のロケ地になったこともある。
桜の花もそろそろ終わり。
赤い蕊が振ってくる。

投票の紙の軽さや暮の春

勢い込んで投票所に行く。
意外と簡単に投票用紙が渡される。
薄い用紙に簡単に書き終わる。
本当にあれで何かが変わるのだろうか。
あっという間に外に出てくる。
暦の上では春も後半に入る。

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