【俳句】春隣 春来る 春寒

朝まだき妻の寝顔や春隣はるどなり

まだ夜が明けきらない早朝、ふと目が覚めた。
隣を見ると妻が眠っている。
いろいろあるだろうが、その寝顔を見て安心する。
春はすぐ隣まで近づいている気配。 

その先を知らぬ道あり春きた

ここから春の季語。
いつも通っている道にある横道。
どこに通じているのだろうか。
気になるままに通り過ぎている。
春は来る。
そんな道の先にも。

ふところに春の寒さを包みたり

春とはいえまだまだ寒い。
しかし、冬の寒さとは違う。
懐に包み込んでいれば少しずつ暖かくなってきそうな、そんな気がする。

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