ゴジラ愛に溢れた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

2019年公開映画72本中9位。

「モンスターバース」第3作目。
これは、、、すっごいわ。。。
過去のゴジラシリーズの映像を無にできるぐらいの、圧倒的な映像美。
着ぐるみでは限界があるところも、
きちんと表現し切れていて、
ハリウッドの本気を見た気がした。
(エンドクレジットのDigitarl Artistsのところ、700人ぐらいいたけどw)
いやー、『トランスフォーマー』シリーズに次ぐ映像革命ですわ。

今回は、いろんな怪獣が出てきて、
もう怪獣のアベンジャーズかよって感じなんだけど、
彼らがメッチャクチャにボコリ合う話で、
ストーリーとしてはシンプルながらも、
圧倒的な映像クオリティによる没入感だけでなく、
意外と人間ドラマが感動的で、
モスラの奮闘が心を打つのがよかった。
さらに渡辺謙の活躍が大きかったのも同じ日本人としてうれしいところ。
(日本人はハリウッド映画だとチョイ役が多いからさ。。。)

2014年の『GODZILLA ゴジラ』のときからそうだけど、
このシリーズは、必ず敵となる怪獣がいて、
ゴジラがそいつらと戦うっていう勧善懲悪に寄せてるところが、
個人的にはわかりやすくて好きだなあ。
しかも、基本的には人間を襲うことはなく、
味方?っぽく見えるのが印象的。

日本のゴジラは、どちらかというと、
災害というか自然の脅威的な側面が強いかなって思うので、
そこがハリウッド版との違いなのだろうか、と。
とはいえ、僕はもともとゴジラに興味があるわけではなく、
小学生の頃に平成ゴジラシリーズを3作と、
『シン・ゴジラ』しか見ていないので、偉そうなことは言えないけど。。。

さて、僕がアベンジャーズを好きなように、
ゴジラについては、特に上の世代にカルト的なファンがいると思うけど、
そういう人たちにはどう映るだろうか。

映像のすごさはもちろんだけど、
怪獣のデザインは日本のオリジナルに近いし、
今回はゴジラとモスラのテーマも使ってるし、
製作者たちのゴジラ愛がものすごく伝わってくる内容だから、
ゴジラファンでもそうでなくても、けっこう楽しめるんじゃないかと思う。

今回、多くの怪獣たちが出てくる仮説として、
人口増加や環境破壊、戦争などを起こす人類に対して
「地球による浄化作用」というのがあるんだけど、
これは『ファイナルファンタジーⅦ』におけるウェポン
(星のピンチに現れる守護者)の設定に近いと思った。
もしくは(人々が思っている)『FFX』のシンのような存在とか。
時系列的には、ゲームの方がゴジラの設定に
インスピレーションを受けた可能性が高いけど(笑)

あと、エンドクレジットで、怪獣たちが「Himself」ってなってる中、
モスラが「Herself」ってなってたのもよかったし、
日本の製作者に敬意を払っているところにも、
すごく愛を感じました。

でも、本当にこの映像を見て、
改めて怪獣たちの強大さに度肝を抜かれたし、
こりゃアベンジャーズでも勝てないのではと思うけど、
原作でアベンジャーズがゴジラと共演していると知ているようで、
なんかちょっとうれしいじゃないか。。。(笑)

ちなみにアベンジャーズつながりで言うと、
2014年の『GODZILLA ゴジラ』では、
スカーレット・ウィッチとクイックシルバーが夫婦役で、
2017年の『キング・コング:髑髏島の巨神』では、
ロキとキャプテン・マーベルが行動を共にする仲間役で出てます(笑)

次は2020年に、ゴジラとキング・コングの対決映画があるそうなので、
今から楽しみですわ。

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