サイコパスすぎる『ハウス・ジャック・ビルト』

2019年公開映画99本中79位。

軽い気持ちで見に行くと後悔するでしょう(笑)
実在した殺人鬼の映画なのだから。
それも、スプラッターほどエンタメではない、
静寂の中でひたすら人が殺されていく、
実にエグイ内容です。

ストーリーもあってないようなもの。
マット・ディロン演じる殺人鬼の主人公が、
とにかく人を殺しまくってる。。。

ジャッキで顔面を執拗に殴打したり、首を絞めたり、
ライフルで家族を銃殺したり、
後ろからトラックで轢き殺したり。。。
一番痛々しかったのは、ライリー・キーオの綺麗で豊満なおっぱいを、
生きたままナイフで切り取るというもの。
しかも、その後でお財布代わりに使うという狂気。。。

最後は、精神世界?死後の世界?みたいなところに入っていくので、
わからない人は完全にわからない世界観だなと思う。

でも、一瞬だけ面白いなと思うところもあって。
犯人は潔癖症だから、2人目を殺して車に戻った後、
「あれ、カーペットの下に血痕があったような、、、」
と思って、再び殺害現場に戻って確認するけど何もなく、
安心して車に戻るも、「あれ、あそこにも、、、」
と、何回も車と殺害現場を行ったり来たりするところが、
ちょっとお茶目だなと思いました。

「殺人鬼×潔癖症」という結びつかなそうな2つを掛け合わせているのは、
けっこうおもしろい設定だなとは思ったけれど、
本当にそのシーンだけで、あとはぐっちゃりしているので、
血とかダメな人はダメです。

呼吸するように殺人を犯す人がいるんだと信じられなかったけど、
そんな内容にも関わらず、
主人公が建築家を目指していたということもあり、
建築や芸術にも少し言及しているところが印象的だなと感じる映画でした。

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