薬物依存の日常を淡々と描いた『ビューティフル・ボーイ』


2019年公開映画61本中39位。

薬物中毒の息子を救おうとする父親の話なんだけど、
感動的とかそういうことはなく、
薬物依存者の日常が淡々と描かれていて、
ある意味衝撃的であった。

なぜなら、その息子はごく普通の家庭に生まれた子で、
悪いやつらとつるんでるわけではないのに、
日常生活で薬が手に入り、
(主に海外では)多くの人が若気の至りで軽く摂取する中で、
彼も同様に摂取し、依存していくからだ。

何か特別なことがない中で、そうなってしまうのは、、、
まあ日本でも最近そういう事件あったけど、、、
基本的にこの国ではあまり見ないからな。。。
さすがアメリカだなとは思った。

でも衝撃だったのが、その依存性。
父親や更生施設の支援もあり、
本人も悪いことだと自覚していて、
何度も心を入れ替えて薬を止めると宣言しているにも関わらず、
気づくとまた摂取してしまうのだ。
何回も、止める宣言と再発を繰り返しているのが、
すごく怖いなと。

イメージとしては、
「はぁ、はぁ、、、薬、、、薬よこせええええ!!!」
みたいな錯乱してしまうのかと思ったけど、
そんなシーンはなく、もう本当に、なんだろう、
いい例えが見つからないけれど、、、
「熱い、、、のど渇いた、、、何か冷たい飲み物を、、、」
っていうぐらい自然と、薬と注射器出して、
しれっと打っちゃうからね。
ああ、こんなに自然なんだと。

アメリカでは50歳以下の死因第1位が
薬物の過剰摂取とエンドロールにあったけど、
本人だけでなく、まわりの人も不幸にするなと改めて感じた。

息子役のティモシー・シャラメがすごくイケメンなんだけど、
日本人に置き換えたら成田凌かなって思った。
なんか、成田凌はこういう役合いそう。

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