実際こういう人多いんだろうなと思った『泣き虫しょったんの奇跡』

すごくリアリティのある映画だなと思ったら、これ実話なのか。
将棋にプロ編入制度があるということすらも知らなかったぐらいには、
将棋に疎いです、自分。

奨励会に入るものの、年齢制限までにプロになれずに退会し、
さらには父親の死なども重なり、
それでも最後はプロに転身できるという、
どん底から這い上がったサクセスストーリーなんだけど、
当然だけど、将棋の世界も厳しいんだなと思った。

実際、奨励会に入ることがどれほど難しいのか、
将棋のルールすら知らない自分にはわからないけれど、
年齢制限があって、そこに達するまでに四段になれずに、
そのまま去っていく人って、実際けっこういるんだろうなって思う。

他の道を捨ててまで将棋に費やしたのに、
それが一気になくなってしまうのは、本当に辛いだろうな。。。
かくいう自分も進路を決めるときに、
ゲームを作る専門学校に進むかどうしようか迷って、
好きなこと一本に絞る覚悟がなく、
普通の四年制の大学を選んでしまったけれど、
そういう自分の体験を踏まえても、奨励会に行くってのは、
やっぱりそのあとの人生を考えると覚悟のいることだと思うし、
それなのにプロになれなかったら、喪失感は計り知れない。

ただ、映画としてはけっこうドライな印象ではあった。
主人公が自分の気持ちをあまり表に出さずに、
淡々と将棋を打っていたので、そう感じたのかもしれないけど。

ハリウッドだとこういうどん底から這い上がる系の映画は、
最後みんなで「ワーッ!」となって全米が泣いた的な感じになるから、
そういうのと比べると、ドラマチックとは言えないかな。
将棋の世界の厳しさを垣間見ることはできるけど。

あと出演者がけっこう豪華なんだけど、
割とみんなちょい役っていう(笑)

染谷将太ももはや将棋映画には欠かせない人になったな(笑)

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