8年前のわたしが好きなものと言えばラノベとサンホラで、アニメは日曜18時以外はほぼ見ないオタクだった。
それがある日のこと、兄の部屋のレコーダーでとある作品と出会う。

めまいがしそうだけど、わたしとうたの☆プリンスさま♪（以下うたプリ）との出会いはもう８年前のことだ。
わたしの(twitter)タイムラインの男性多めの中でも「なんかすごいのが始まった」と言われていたのが「マジLOVE1000％」だ。
同じぐらいにハマった人は似たような人多いじゃないかな。
あの曲からすべて今に至っている。うたプリがきっかけでどれだけはじめての出会いや久しぶりにやったことがあったことか、ちょっと考えただけでも長期連載できる。
そのぐらいの出会いだった。
わたしの伝記があるとしたら確実にうたプリは人生レベルで大きな転機だ。

でも当時のわたしとしては「男性アイドルが歌って踊っている」というそれがものすごく癖になって、初見から6時間後にはCDをポチっていた。アニメのCDを買ったのは約15年ぶりのことだった。

わたしの立ち位置は謎だ。ライト層かガチ勢かの二択ならガチ勢だろう。
こんなとうがたったライトユーザーがいてたまるか。かといってガチ勢かと言われれば首を傾げる。標準よりは重度だとは思うが、周辺にどう見てもガチ勢ですねという友達がいるのでどうしても判断基準がそこになる。

先週劇場版うたプリマジLOVEキングダムが公開された。

ST☆RISHと四ノ宮那月のファンで、劇場版マジLOVEキングダムは舞台挨拶のライブビューイングに合わせて見に行った。
TVシリーズでは「15分ぐらいの物語があって、あとは突然歌いだす」うたプリの劇場版はもしかしたらずっと歌ってるんじゃないか、それインド映画なのではと思っていた。

結果として確かに劇場版は全部歌っていた。でもストーリーラインがあるわけではなく、ただずっとライブをやっていた。わたしはどこかでやっているライブのライブビューイングを見ていたようなものだ。
上映が終わってライブビューイングが始まるまでの数分間、夢心地で思ったことは「これをずっと見たかった」だ。

私と同じような時期にハマって今は他がメインの友達も、次々に見に行って同じように「これが見たかった」とつぶやき「泣いた」とつぶやいた。
うたプリのオタクではないけど、という人の感想もたくさん目にした。
「アイドルコンテンツとしてのひとつの到達点」
「ジャニオタはドームの知識があれば大丈夫だって言われて見に行ったらこれ知ってる！！　って思った」
「MMDやってる人はあれは一回見るべき」
「○○でもこれやってほしい」
多分探したらマイナスな意見もあるだろうけど、幸せなものを見て生きていきたいのでそんなものばかりたくさん見ている。
何よりもグッとくるのは「今は別のジャンルにいるけど、映画を見て『これを見たいと思っていた』ってあの頃の気持ちを思い出した」の類だ。
ちなみに私も職場の同僚に
「めっちゃオススメ。ずっとライブやってるだけ。経験として1回見といても損はないよ！」とだいぶハードルを上げたすすめかたをした。

わたしは明後日また映画を見に行く。
ちなみにこの映画のEDには「アンコール」というタイトルの曲が流れる。ライブの本編が終わった後って確かにそういう気持ち……という気持ちになるとてもいい曲だ。スタッフロールの横で流れる映像にさえ見逃したくはない小ネタがちりばめられている。ムビチケも前売り券もあるから次はいつ行こうと思っていたら驚きの告知がされた。
アンコール楽曲が追加される、というもの。18人で歌うというアンコールにふさわしい曲。これは週替わりなのか、そして最後の曲が差しかえられるのか本当に追加されるのか？　もちろんSNSで聞こえては来るだろうけど、それはそれとして自分の目で見届けなくてはいけないだろう。

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