見出し画像

「日常の欠落」

一日という日常が

巻紙であらわされるならば

はじめとおわりが

破られたみたいだ


いつもの朝がなくなり

いつもの夜もなくなる

失うとはこういうことなのか

空虚とはこういうことなのか


傷ついてない…わけがないよな…

頭で理解するよりもずっと

心はやさしくなく

追いついていない


日常でない非日常が

日常となってゆけばきっと

新たな日々を

受け入れていくんだろう


それまでしばらく

涙を飲もう

痛みのない変容など

ないのだろうから

原種に近いチューリップ ちっこいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?