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「山茶花のやど」

散りゆく紅葉のさなか

ひとつ木に

ところ狭しと開く冬の花

山茶花

山茶花


つめたさなど 

さみしさなど

はね飛ばすくらい

ようようと


若さをありのまま

無邪気に

語って謳って

ほほえむ


渋谷にいるような

喧騒の中を

ショッピングしたり

デートしたり


そんなせわしなさを

この花は持つ

人間的

人間的


たまにはいいかと

眺めると

花びらひらひらさせて

ういている


有為転変 

散りゆく運命を知りながら

それでも今を

楽しんでいる

散ったあとのサザンカ


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