生田緑地に入るとすぐに
野鳥のさえずりで
出迎えられた
ここは野鳥の森

森の中のさえずりは
それだけで最高の音響となり
どこを歩いていても
歌声は止まらない

鳥たちはコレで遊んでる
さえずりコミュニケーション
遠く離れていても
知り合える

歩いているとガサゴソ
鳥がいた
逃げずに何故か
小さくキョロキョロ

古代エジプシャンのような
白く縁取られた目
すべてを見通す
ホルスの目のよう

薮の中を小さく移動しながらも
私を見ている
今ここは
瞳のコミュニケーション

私はもちろん
鳥もなんだか楽しそう
興味シンシンの一羽と一人
オマエをもっと見ていたい

褐色の羽、白縁の目
黄色のくちばし
黄土色の上着に
煉瓦色のズボン

私たちは似ていたのか
お互いの大きな瞳で
見つめ返しながら興じた
ひと時の遊び