至近距離視点
前回マルクス・アウレリウスの「自省録」を読み終えたわけだが、
同じ超訳版ではあるが、
今回は「ニーチェの言葉」を読んでみた。
きっかけはMrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」。
歌詞に登場するツァラトゥストラからニーチェへ繫がる。
感想としては、
マルクス・アウレリウスが宇宙視点とすれば、
ニーチェは至近距離視点ということだろうか。
そして、
マルクスは自分に対して問うているが、
ニーチェは先生ともあってか、
外に向けて発言している。
自省録とのギャップを感じる。
マルクスは2世紀頃の人物だが、
ニーチェは19世紀後半の人物で、
当然世の中も大きく文明が栄えており、
浮き彫りになる問題も変化している。
ただこれだけの年月が経っていようとも、
同じ様な思考をしているところがあり、
そこはすごく興味深い。
例えば…
マルクスの時代でも、
ニーチェの時代でも、
人間は同じ様に時間を無駄にする人が多く、
変化を好まない人が多いということか。
現代はニーチェの時代からも更に文明が進んでいるが、
2000年前も100年前も、
人間の本質が変化していないのかと思うと、
なんとも悲しい気持ちになる。
マルクスの時代の平均寿命は24歳程度。
ニーチェの時代で40代。
今は人生100年時代。
どれだけ生きようとも、
人生は短く、
くだらないことに時間を割くべきではないと言う。
人間の欲は際限がないのだろうか。
ニーチェの至近距離視点だが、
正直言葉がキツイ。
グサッと刺される。
と、わたしは思っている。
ということは、
痛いところを突かれているんだろう。
ただ、
と突っ込まれてしまっているので、
どうぞわたしの感想は、
あくまでもわたしの一個人の感想として受け取ってほしい。
最後は、
彼の好きな言葉で締めようと思う。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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