看護師のコスト意識の話

医療業界で看護師として、いちスタッフとして働き始めて思うこと。

コスト意識が持ちにくい。というか持てない。

病棟で働いていて、入院費用など把握できないことも理由のひとつだけど、それ以外に大きな理由がある。

病院が請求した額と患者さんが支払う額は等しいけど、実際はそれ以上の費用がかかる。

社会保障費と税金から患者さんの3割負担を除いた7割がまかなわれる。高額療養費も。

民間企業で働いていた時は、毎月の試算表の読み方として売上高と原価、コスト、営業利益とどんな部署の新入社員でもわかるように新人研修を組んでいました。営業部であろうと、製造部所属であろうと、みんなが営業利益を意識して働く組織が強いと思っていたので。

今は、働いている側も医療看護を受ける側もいったいいくらこの治療にかかっているのか、いくらが社会保障から出されているのかわからないもんなあ....。

医療で利益を出す必要はないという考えで、ヨーロッパの病院は国営が多いけど。日本は民間の病院も多いし、色々矛盾はあるんですよねえ。

社会保障費がどんどん増えていく現状を見ていると、個別の病院の利益はともかく日本という国の財政は心配です。大きな話になってしまった!

私のお給料の原資ってきっと7割が税金と社会保険料なんですよねえ。と給与明細を見て色々思った日。

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