見出し画像

暴言を真正面から受け止める3つの「準備」

子どもの暴言に、毎回まともに取り合うなど、現実には出来ない。対応は「黙って見守る」が基本だ。しかし、暴言を真正面から受け止めて、親の意見を「宣言」をするときがあってもいい。ただし何回もしたら「小言」になる。暴言を真正面から受け止めるのは、一発勝負だ。準備をしないと失敗する。

(1)「親業」を理解して、子どもを支援する覚悟を決める
思春期の「親業」とは、ストレスに耐え、一見して愛情を欲しがっていないように見える子どもに、愛情を注ぐことだ。5分前には「一発殴ってやりたい」と思った子どもに、愛を与えることなのだ。

「子どもを支援する覚悟」とは、これまでの子育ての実績に立って、これからも子どもと関わりを続けていく信念を持つこと。「暴言を真正面から受け止める」ときに言いたいけど、言わなくてもいい。ただし、メモはつくっておく。たとえば……

「あなたは、私の言うことが気に入らないかもしれない。私の判断が間違っていると思ってるかもしれない。実際、間違っていることはあると思う。でも、親だからこそ、あなたにとって何が一番かをいつも考えてることに間違いはないの。あなたが未成年で、親と一緒に暮らしている以上、私は親として関わっていくから」

(2)「宣言」の内容を明確にする
「宣言」とは、親として絶対に許せない言動を明らかにして子どもの行動を制限しようとすること。いくつも宣言してしまうと、宣言の重みがなくなる。「たいていのことには目をつぶるけど“死ね”だけは止めて」と、
1~2個にする。

(3)「練習」をする
暴言を真正面から受け止めるのは、一発勝負だ。肉食獣が獲物を仕留めるように、気合いを入れる。必ず「自分に余裕があるとき」に実行する。相手にゆっくりと近づき、目をしっかりと見る。すぐに話し出してはダメ。相手が「 何? 」とひるむぐらい、ためて、ゆっくり話す。
“勝負”が終わったら「わかった?」とダメ押しをして、子どもの返答には一切答えないでその場を離れる。以上を具体的にイメージして、俳優になったつもりで練習するのだ

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?