シリーズ化したい、と思っていたので、早速第２稿を書きます。

勢いは大事。
継続はもっと大事。

とりあえず２つあれば、シリーズっぽくなると思うので。ね。

曲名は「Future is Yours」。
サンボマスターが今年の夏に出した曲です。

最大のポイントは

「君はいたほうがいいよ」。

自分なんていなくたって世界は回るし。
別に私がいなくたって日常は続くし。
やめちゃいたいな。
逃げ出したいな。
そんな風に思って、布団をかぶって泣いているような、そんなちっぽけな私に、強いがっしりとした手を差し出してくれるようなフレーズ。

探しにきてくれてありがとう、サンボマスター。

「今までの日々はキミだけのもの／これからの日々もキミのもの／ボクが一緒に見つめていくから」

なんと秀逸な歌詞。

成功も失敗も、それはキミだけがもっている大切なものだよ。
でも未来に進んでいく時に、進みたくないなって思うなら、「ボクが一緒に見つめていく」よ。

どこまでも、寄り添ってくれる。

寂しくて助けてくれる人がいないような気がして、あぁ孤独だなぁなんて思ってしまう時に、ひとりぼっちではないと強く語りかけてくる。

そのうえでタイトルはざっくりと訳すと「未来はあなたのもの」。

逆に考えると「あなたがいるから『未来』という概念が成り立つんだよ」ということ。

あなたがいないと未来は成り立たない。
でも、あなたのものだけど、周りにその未来を一緒に生きようとしている人はいるよ。
もしいないと感じるなら、僕たちがいるからね。

だからこそ「君はいたほうがいい」というフレーズが生まれるのだと思う。

サンボマスターの曲は「死ぬな！」「生きろ！」と直接的に表現することも多い。
でも、この曲がクレヨンしんちゃんの映画のテーマ曲というのもあってか、その直接的な表現は避けられている。

いないとだめだ、ではなく、いたほうがいいよ。

このフレーズを、ギターソロのあとに、なんと６回も繰り返す。
もはや洗脳に近いと思う。
こんなに言われたら、いたほうがいいと思ってしまうよ、サンボマスター。
小さい子から大人まで、みんなの心に分かりやすく届く一節だったと思う。

私はこのフレーズにやられたあと、最後のサビで歌われる「あなたに幸せふりそそげ」という部分でドバッと涙が出てしまう。

降り注ぐくらいの幸せが、これから先の未来にあるなら、少し前を向いてみようかな、と思う。

この世の中に生きるひとりひとりに、「君が主人公なんだ」と言わんばかりに手を差し伸べ、その未来に光を灯す。

サンボマスターさん。
あなたたちは、いたほうがいいです。

2023.11.29