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閉鎖病棟入院日記Re.⑩

いよいよ明日が退院。
去年の12/20という年末に入院し、約1ヶ月の入院生活だった。クリスマスやお正月などで世間が彩っているときも、私は病棟で毎日を過ごした。

よく「長いようで短かった」と言うが、私にとってこの入院生活は「とにかく長かった」。

最初の1週間ほどは時間が経つのがとにかく長く、やりたいこともなくて無気力な日々を過ごしていた。なんとか気を紛らわそうと、ホールで塗り絵やスクラッチアートばかりしていた。「やりたいからやる」というより、「やりたいことがないからやる」だった。

そしていちばんしんどかったのが年末年始。医師や作業療法士さんはもちろんお休み。看護師さんたちもお休みの人が多く、日勤も3人ほどと人数が少なかった。そんなときに、私の希死念慮は爆発していた。「死にたい」気持ちが脳内を占領し、それに加えて頭痛と倦怠感、疲労感でもう最悪だった。消灯時間になっても涙が止まらなくて、暗い中ホールで1人座っていたとき、看護師さんが横に座って背中をさすりながら、そっと寄り添ってくれた。多くは語らず、ただ一緒にいてくれた。あの時のことはたぶんずっと忘れない。

今年に入ってしばらくしてからは、だいぶ調子も良くなってきた。希死念慮や衝動性が収まってきて、ようやく日常に近い生活を送れるようになってきた。そして暇つぶしも上手くなってきた。本を読んだり、iPadでYouTubeやネトフリを観たり。暇つぶしゲームをしたり…できることが増えていった。中でも大好きな読書ができるようになったのが大きかった。入院して初期の頃は集中力が持たなくて、文章を読むことすらできなかった。でも今は1日1冊のペースで読めている。これは大きな進歩だと思う。


こうやって振り返ってみて、改めて入院して良かったと思う。
辛いことや苦しいこと、もう耐えられないと思ったことはいっぱいあった。けど今、こうして前向きに考えられるまで回復してきた。ここで過ごした1ヶ月は私にとって必要な経験だったのかもしれない。いつか「あの最悪だった日々が、今の自分を作っているんだ」と言える日が来るように、明日からまた生きていこうと思う。


ここまで読んでくださりありがとうございました🙇‍♀️
明日で退院するので、今回で閉鎖病棟入院日記Re.シリーズは終わりにします。
でもまた日々感じたことなどは書くつもりです。

今回の入院日記を読んで、少しでも救われたり頑張ろうと思える人がいれば嬉しいです♡

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