Frasers Hospitality, 僅か0.12%届かず、非上場化否決

シンガポールはREIT間の合併やスポンサー変更が活発ですが、その大半は可決されています。例を挙げると、
2019年にAscott ResidencesとAscendas Hospitality(キャピタランド系どうし), 
OUE CommercialとOUE ホスピタリティ(リッポー系)、
Fraser LogisticsとFraser Commercial,
2020年はCapitaLand MallとCapitaLand Commercial,
2022年はMapletree CommercialとMapletree North Asia Commercial, 
ESRとARA Logos(ARAがESRの傘下入り), 
SPH REIT(親会社の買収により主要株主変更)

REITはthe bigger, the betterですが、用途(オフィスと商業)やエリア(中国)を混ぜるなどの禁じ手が横行しています。

2022年にコロナ行動制限が解除されつつある中、6月にFrasers PropertyがホテルリートのFrasers Hospitality(FH)を買収、非上場化を発表。
Frasers自体はシンガポールの飲料会社で不動産事業もする会社であったが、タイのチャーンビールのオーナーの会社TCCにより買収され、以降同社グループの一員としてシンガポールの他豪州でも積極開発。日系では積水ハウスとの合弁事業が多い。ホテルのCentrepointや運営する商業施設はまあまあ賑わっている。タイでもシンガポールでも結局不動産が主軸になっているのがさすが華僑。

FHの株価は年初の45セントが3月以降60セント台に急進。そこに5%のプレミアムを乗せた70セントで提案。非上場化は75%株主の同意が必要だが、親会社グループが62%持っているので楽勝かと思いきや、、、

まさかの僅差で否決。。。


その後株価は急落。。。

ホテルREITがコロナ後の需要増によって業績が急回復するとは思えませんが、反対票を投じた投資家はこの株価変動をどう思っているのでしょうか。。。

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