タイトルから想像していた内容と全然違った。

主人公から見える世界と、普通と言われる人たちの世界と、まったく違う世界でどちらが正しいのか分からなくなる。
いや、正しい世界なんか無いのかも。

大なり小なり人それぞれ世界の見え方、感じ方は違う。その度合いが大きい人は実際に存在する。
この本のストーリーはその度合いが大きい人の実例の一つといった感じ。

私も主人公の古倉さんと同じ思考回路の部分がある。日常の中で会話する時「こういう時、どんなことを言うのが普通なのかな」と考えることがある。
そんなことを考えるのは面倒。だから人と会話するのが好きでない。静かな場所でひとりでゆっくりしていたい。

最後はハッピーエンドで終わって良かった。
無理して普通っぽく生きる道ではなく、自分の好きなコンビニ店員の道を選んでくれてよかった。
面白かったのでオススメです。