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農業は素人がプロを超える

こんにちは。岡山県倉敷市玉島地区で青果の卸売市場を営む丸一青果です。
今日は私がたまに思う農業の面白い部分について書かせてもらいます・・・

プロが素人に負ける!?

どんな世界でも、ある仕事に従事している人はその仕事のプロと呼ばれたりします。アルバイトの人であっても、素人の人に比べたら明らかにいい仕事が出来ますし、何十年も同じ仕事を続ける職人さんに至っては素人とは雲泥の差が開きます。

しかし農業だけは違います。

食べ物において大切な栄養や味の部分に関して言えば、素人の作る農作物の方がプロの作るものよりも優れているという事が普通にあるのです。

生産に関してはやはりプロ

農業におけるプロというのはどちらかというと生産管理のプロ。プロ農家さんの生産技術がなければ、恐らくスーパーに毎日あれだけの種類の野菜や果物が並ぶことはないでしょう。

形が揃って見た目に綺麗な農作物を適切な時期に栽培する事が最も重要な慣行栽培においては、どうしても農薬や化学肥料が必要になったり、まだ熟れてない状態で収穫したり・・・様々な要素で農作物の食味は落ちてしまいます。

素人の作る野菜や果物の方が美味しい!?

皆さんも直売所で売っている近所のお年寄りが作った野菜や果物、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが作った野菜を食べて『美味しい』と感じた経験があると思います。

美味しくなる理由に関しては色々とあるのですが、長くなるのでまた違う記事で・・・・・

私が面白いなぁって思うのはこの部分で、農業だけは素人がプロに勝てるんです。
しかも味や栄養といった、とても重要な項目で勝てるってすごいと思いませんか?
きっと皆さんも自分の本業で素人には絶対に負けない自信があると思います。

中身にこだわるプロもいる!

生産管理のプロについて書いてきましたが、当然野菜や果物の美味しさや栄養にこだわりを持った農家さんもたくさんいらっしゃいます!
どうしても栽培に手がかかるので小規模な農家さんが多いのですが、品種選びから土づくり、肥料の選定に栽培技術まで徹底的にこだわりぬいています。

地元に隠れているこういったこだわりの生産者を探すのがとってもワクワクするんですよね!最近だと広島県の因島で食べた八朔が本当に美味しかったんです!(見出し画像の八朔です)

これからも少しづつそんな農家さんに出会えるように頑張っていきます!

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