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「松葉」から酵母は採れるのか?

(松葉から酵母を集める実験スタート からのつづき)

【2024年3月23日18時40分実験スタート】


実験をスタートしてから毎日、
液種を採るための広口瓶を1日に1回以上かき回した。
かき回す目的は、空気を送り込んで酵母菌の繁殖を促すこと。
もしも目的とする微生物が全く存在しないのであれば、
砂糖水にいくら空気を送り込んだところで繁殖は期待できないだろう。

場合によっては、空気の存在に因らない「乳酸菌」に出会うことはあり得るけど。

(中間報告 3月30日)

が、1週間目の3月30日になっても大きな変化は見られなかった。

小さな変化で言うと、
松葉の鮮やかな緑色は、日を追うごとにくすんだ緑色に変色してきた。
よく見ると、松葉の端に気泡が付いているものもあるが、
炭酸飲料のようにブクブクと気泡が浮かび上がるような様子はない。
液面の気泡も、スタートした日から大して増えていない。

酵母菌はまだ十分に繁殖していないのかもしれないので、そのまま様子を見ることにした。

(4月6日、松葉から液種は採れたのか?)

1週間後の4月6日、
広口瓶を小突くと、僅かだが小さな気泡が浮かび上がる様子が見えるようになった。


ただ、炭酸飲料のようなブクブクとした気泡ではない。
液面の気泡は、茶色の汚れたような泡が多くなり、松脂なのか、松葉のアクなのか。
松葉の緑色の鮮やかさは完全に消えた。
あと、広口瓶の内蓋(プラスチック製)を開ける時に、内圧が高まっているようなので、砂糖水からは何か気体が発生している。匂いは、森林というか樹木というか漢方っぽくもあるが、そういう類の匂いである。

4月6日の時点では、
まだ、液種が採れたのかどうかは分からなかった。
でも、もし採れていると仮定するならば、
小麦粉と混ぜ合わせた時に「膨らむ」。
採れていないと仮定すると、小麦粉と混ぜても「膨らまない」。

小麦粉と混ぜてみて、現状を評価するしかない。結果論である。
こういうことは、次へ進めてみないと現状の位置が分からない。

そして、この「液種」と小麦粉を重量比1:1で混ぜ合わせた。
4月7日21時40分スタート。

4月8日8時。スタート時点と変化無く、期待と不安が半々。失敗か?

4月8日20時。ベターッとした生地にポツポツと大きな穴(気泡)が現れた。成功っぽい。

4月9日4時。全体にブツブツの穴(気泡)が多数現れた。酵母が採れたっぽい。


パンの元種として使えそうな気配。
カカオ酵母を採った時のような感覚。匂いもカカオの時と似ているが何故だろう?

(つづく)次はパン

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