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オハイオプディング


(旧ブログに載せた記事を一部修正したものです。)
 オハイオプディングなるもの作ってみた
60年以上前に発行された林とし著「新しい料理」 に載っていて、ずっと気になっていたお菓子。


 日本語で検索すると、ヒットしないので、おそらく今はほとんど作られていないのではないだろうか。
もしかして今世紀入って日本で作られたことはないのでは?
ニンジンやじゃがいも、レーズンが入っていて、「複雑な味のするまことによいプディング」と書いてある。一体どんな味なんだろう?そんなによいプディングなのであろうか。

 Ohio Puddingで検索すると英語のサイトいくつかにヒットするけど、やはり古いお菓子のよう。
紹介のみで実際作った人はそうないのか、画像は何年か前に1件見つかったのみ。今はもう画像は出てこない。
レーズンの入ってないものやデーツを入れるものなど、少しはバリエーションはあるようだが少ない。

 英語のレシピ見て、気づいたのは、この本に載ってるレシピと寸分違わないこと。

yesterdaysrecipes.comより

 このサイトよると、出典はThe Boston Cooking-School Cook Book(初版1896年)の1938年版ということ。これはアメリカで広く使われている料理本の古典のような本らしい。

というわけで作ってみた。

レシピ 「新しい料理」より

オハイオプディング材料と分量(一〇人分)
砂糖カップ一杯 
小麦粉カップ一杯
ベーキング・パウダー小匙二杯
塩小匙一杯
重曹小匙一杯 
おろしたじゃが芋カップ一杯
おろした人参カップ一杯
レーズンとカレンズカップ二杯

【 全量当 熟量三,〇五〇C、 蛋白三九g】
作り方
砂糖、小麦粉、ベーキング・パウダー、塩、重曹を量って一緒に振い、ボールに入れます。
レーズンは一粒を二つか三つに切って粉にまぶし、 バラバラにして入れます。
じゃが芋と人参のすったものも加えてよくまぜ合わせ、 ドロッとした たねを作ります。
前のプラムプディングと同様に型に入れ、二時間以上煮るか、蒸すかします。
でき上がったところは前のプラムプディングと同じようです。
ごく手近な材料で簡単にできる、 しかも複雑な味のするまことによいプディングです。
次のオハイオソースをかけていただきますが、 前述のハードソースでもよろしいのです。

★オハイオソース
材料と分量( 一〇人分)
バタ大匙五杯
砂糖カップ2/3杯
エバミルクか牛乳大匙三杯
刻んだクルミ大匙二杯
刻んだ干ナツメ大匙一杯
レモンエッセンス小匙1/4杯
作り方
前頁のハードソースと同じに作ります。
(上記レシピのページの画像右ページ参照。ハードソースはクリスマスプディング用のソースとして紹介されており、「日本の練羊羹とも言うべき上等のプディングです。」とあるのはクリスマスプディングのこと。練り羊羹、うーん…。)

「ドロッとした たね」
焼き上がり

 レシピでは蒸して作るのだが、うちには蒸し器がないので、焼きプリンの要領で、お湯張った耐熱皿に型を入れて蒸し焼きにした。

こちらはソースなしで

 これがなかなかいける。上にかけるソースは牛乳とバターが入ってるけど、プディングそのものはバターも卵も入ってなく、すりおろしたニンジンが入ってたりで、カロリーもそう高くなさそうだしヘルシー。ヴィーガンにもいけるかも。
プディングと言っても、英語で言うプディングは必ずしもプリンのことではないので、これはもっちりしてるけど、どちらかと言うとフルーツケーキに近い。
最初は全体を半量にしたのとオーブンで蒸し焼きにした以外は分量通りレシピ通りに作ったけど、かなり甘いの次回は砂糖をちょっと減らしてみてもいいかも。レーズンからも結構甘みが出る。

 この「新しい料理」についてはまた近々書きたい。

"The Boston Cooking-School Cook Book" 
Amazon.co.jpでも入手可能なのでご興味ありましたら、こちらからどうぞ。
発行年によって、内容が異なるかもしれないので、オハイオプディングが載ってるかどうかはちょっと確認できてませんが。


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