私はなんとなく国民の人気者？「富士山」が苦手だ。
これは全く、富士山には罪はない。
富士山が苦手、、、というより、富士山と聞くと連想してしまう
嫌な思い出がある。

今から20年ほど前に（そんな前？！と思う事がひたすら増えた）
東京のとあるスーパーマーケットのピカピカの新入社員だった私。
と同僚数名は、新入社員のオリエンテーションの一環として、２泊３日ほど富士山が間近に見える、旅館のようなところにて新人研修を受けた。
当時ですら、今時こんな新人教育しているんだろうか？と思うような、非常に厳しい鬼軍曹的な教官になぜかひたすら怒鳴られる研修だった。

あまり覚えてないが(記憶から消し去っていた為）多分旅館のようなところだったと思うが、簡易宿泊所的なところだったか、会社の保養所的なところだったかは定かではないが、覚えているのは広い広い大広間があった事。

なぜ大広間の記憶があるかと言うと、その大広間の端っこから、反対側の端っこにいる教官まで声が届くように大声で会社の社訓を叫ばされたから。
それも、夕飯後、今日はこれをしたら終わりのところでだ。
これが、まあ終わらない。

ああ、、、、なんだかだんだん思い出してきた（胃痛）

それも、最初はみんな一緒にだけど、予想通り、最終的には1人ずつ前に出て、合格点がもらえるまで叫び続ける苦行が待っていた。
みんな合格するまでみんな寝れないという悪夢。

「一つ！！！〇〇は〇〇であること！！」
「二つ！！！〇〇にて〇〇なるために、、、、」
『声が小さい！！！！！！！！！！始めからっっ！！！！！』

ひたすら社訓やら、社会人たるものはについてなど、暗記させられ、叫ばされ、やっと合格点がもらえたかと思ったら、なんと次の日の朝から、富士山が見える場所に移動し、その富士山に向かって叫べとの事である。。。。

ええええええええ！！！！！！！！！！

しかし、鬼軍曹が怖すぎて、羞恥心もなにもあったものではなく、ひたすら富士山に向かって叫ぶ私たち。

できれば富士山に向かって叫ぶのであれば「ヤッホー」が常識と思われますが、、、、、等言おうものなら（もちろん言わないが）湖に沈められる勢いの軍曹の前で、私たち新人は可哀そうにまた、声が枯れるほど叫び続けた（ほんと、かわいそう）

この研修なに？？

な疑問を当時冷静に感じていたかは覚えてないが（トラウマすぎて）
とにかく、研修が終わって東京に戻り、今度こそ？『研修』と呼べるような
スーパーでの業務内容の説明や、レジの使い方、お客様役相手の接客対応シュミレーションをした時ひたすら感じていた事は

「叫ばなくていいってなんて楽なんだ」

という思いだけだった。

ちなみに、「富士山研修」が終わった直後に、一人辞めてしまった（早！）

しかし、結局私もなんだかんだ半年ほどしか持たなかったので、もしかしたら富士山研修後の即やめした子と大差ないのかも。むしろ半年分の教育に費やした時間返せと思われているのだろうか。

ああいう研修システム今もあるのだろうか？
明らかにいまだと「ブラック」に該当すると思うのだが、結局あの鬼軍曹もある意味会社が雇った研修指導する人であった訳で、そういう人の仕事って今もあるのだろうか（まさかの軍曹の心配？）

とにかく、富士山ごめん。
富士山は全く悪くないよ。
富士さんはいい人。
ふじさん、なんだか嫌な思いさせちゃったね。
今度、登るね（あ、社交辞令です）