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チーム内に存在する「4つの波」

突然ですが、これまでの人生の中で、あなたは幾つのグループ、チームに所属していましたか?

小学校の班、係、体育祭の組、クラス、委員会、部活のチーム、プロジェクトのメンバー、、、、などなど

数えるとキリがないと思います。私も数えられない。。

「他の人と集って何か同じ目標を達成するために行動するという状況」は、生きている限り誰にでも訪れて、誰もが悩むものと私は考えています。
実際に、私が経験しているチームで、何事もパーフェクトにスムーズに進んだこと、

一度もありません。皆無。

だってみんなそれぞれに違う考え方をしているからです。


「お互いの意見をちゃんと聞いて理解し合おう」というのは、発言するのはすっごく簡単ですが、実際にやってみると、とっっっても難しい。ですよね?!?!

でもそれが実現できると、一気に物事はスムーズに進んでいって、チームメンバー全員のモチベーションも上がって行く。これが一番理想の形ではないでしょうか。

さて、今回はチームが経験する4つのフェーズをご紹介します。

アメリカの心理学者タックマン先生が提唱したチームビルディングモデル
「Tuckman’s model」

このモデルは1965年に書かれた"Developmental Sequence in Small Group"という記事で登場しました。

①Form ・ ②Storm ・ ③Norm ・ ④Perform 

解説していきますよー!

①Form:「はじめまして」「これからよろしくね」フェーズ。(形成期)

チームは最初、人が集うところからスタートします。何人かの人は、これから始まる新しいチームでの仕事にどきどきわくわくモード。また、何人かの人は、「まじかー」「だりー」「つれー」とネガティブモード。中には、「え、なにするの?」「え、ちょっとわかんない」と未だ状況を把握できてない人もいるでしょう。

そんなバッラバラの考えがある状況をForm(フォーム)。これから形(form)になるぞというフェーズですね。

リーダーは、このばらばらのベクトルを、「目標」「ゴール」を設定しなければならず、びしっとばしっと仕切る必要があります。このフェーズでは、リーダーは支配力・権力がある人であるほうが、スムーズにチームが形になっていきます。

②Storm:チームのふんばりどころ!フェーズ。(混乱期)

チームメンバーのことも一通り理解し、よーし、がんばってくぞー!となっていますが、このフェーズでは、チームメンバーの自分とは違う働き方・考え方に対して、「もやもや」「不満」が溜まっていきます。

自分と全く同じように考える人は居ないので、このようにモヤモヤっとした感情を抱くことは、何も間違いではないし、寧ろあたりまえ体操です。

しかし、多くのチームはこのStormフェーズで脱落・失敗してしまいます。

違う働き方・考え方により発生した問題において、チーム内で混乱・conflictが発生すると、「あーまじやってらんねーわ」と、投げ出してしまうメンバーや、最悪チームの目標を見失い、「ねえ、このチームで動く価値あるの?」という考えに至ってしまうからです。

このフェーズでチームが失敗に終わらないためにリーダーとして大切なこととして挙げられるのが、「尊敬」「聴く力」そして「意思決定力」です。

また、チームメンバーの向き不向き、短所・長所を把握するような、strength finderなどのツールが効果的であるといえます。

③Norm:「チームメンバーを助けるぞ」のフェーズ。(統一期)

大きなStorm(混乱期)を抜けたとき、人はチームの一員だという意識と責任を持ち、人の意見をopinionとして捉えるようになります。

個人は、自分のチーム内での役割を把握し、チームとしてまた動き出すため、結果を残すために、また全員で足並みをそろえようという努力をするようになります。

このフェーズに入るチームは、再度チーム内で何か問題が起こったとしても慌てずに、自分たちの方法で解決するようになり、怖がらずに、チーム一丸となりながらも問題に正面から向き合うようになります。

チームはPDCAを回すようになり、リーダーはチーム構築への集中を、少しずつ仕事に向けていけるようになります。

④Perform:「最高のチーム!」フェーズ。(機能期)

メンバーは各自にチームの目標に向かって進んでいきます。この状態はまさに無敵。チームとして乗り越えなければならない壁をいくつも乗り越えてきているという状態は、メンバー間の関係性を縮め、まるで一つの家族のような居心地と、全員が個人の力を最大限に発揮できる場になります。

かといってリーダーは、何もしなくてもいいわけではなく、チームメンバーのモチベーションを高め続ける努力が必要です。しかし、他の3つのフェーズに比べると、リーダーも関係性よりも仕事のことに重点を置いて、物事を考えるという余裕が生まれます。


社会人になると、各案件ごとにチームが違ったり、それぞれに体験するフェーズは異なります。
しかし、同じチーム内では、今自分たちがどのフェーズにいるのかという認識と、これからperformフェーズに向けてどのように動いていくのかを一緒に考えることは必要ではないでしょうか。

どのチームも円滑に進んでいくことは困難ですが、人のせいにしあうのではなく、チームメンバーとして自分に何が出来るのか、しっかり向き合うことを、私はこれから徹底していきたいです!

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