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■「怒る」と「叱る」あなたのタイプは?Part1

みなさんは、「怒る」と「叱る」の違いについて考えたことがありますか?
今回は、この「怒る」、「叱る」について考えたいと思います。


■部下・後輩に同じ失敗を繰り返させないために…

●「注意を与える」ときに心掛けていること

人は誰でも「間違い」や「失敗」をします。
仕事における”それら”については、当然に上司から「注意」「指導」が行われます。
その「注意」「指導」の仕方により、「失敗」した当事者の行動が大きく変わるのです。

例えば「注意」「指導」が同僚や後輩など、皆が見ている前で行われた場合を考えてみましょう。
『注意・指導されている内容より、皆に見られていることが気になり(恥ずかしい気持ち)、注意・指導された内容が頭に残らない』こんなことになってしまうかもしれません。

恥ずかしい思いが心を支配して「注意」「指導」が頭に残らなければ、また、同じ「間違い」や「失敗」を繰り返す可能性が生じます。

基本的に「間違い」や「失敗」したことは、上司から「注意」「指導」されなくても、「失敗」した当事者が『やってしまった』と一番反省しているはずです。
このように反省しているときに、皆の前で「注意」「指導」される…どんな気持ちになるでしょう?

一番悪いのは当然、「失敗」した自分なので、そのことは十分わかっています。
しかし、分かっていることを皆の前で改めて「注意」「指導」される人の気持ちを想像してみましょう。

「注意」「指導」する時は、基本的にマンツーマンで行った方が、「注意」「指導」する内容がしっかり相手に伝わり、以降、同じような「間違い」や「失敗」を繰り返すこともなくなるのではないでしょうか?

更に、「注意」「指導」の仕方によっても、「失敗」した当事者の行動が変わってきます。

■注意の与え方がその後の仕事に大きく影響

●「怒る」と「叱る」の違い

冒頭でお聞きしましたが、皆さんは「怒る」と「叱る」の違いについて、どう認識されているでしょうか?

「怒る」と「叱る」は、一見行為は似ていますよね。
ただ、行為は似ていても、この2つは全くの別物だと私は思います。

「怒る」は、良いイメージがわきません。
例えば、「感情的になる」、時には「自分の不満解消の場」にしているのでは?と感じる場面も多く見てきました。
 ➡怒られた人は、「この人は、私のために怒っているのではなく、自分自
  身の不満解消ために怒っているんだ
」と感じ、「嫌な記憶」としてずっ
  と残ってしまいます。

一方、「叱る」の場合
相手の将来を見据え同じ過ちを起こさないように」、「成長して欲しい」という思いで「叱る」イメージがあります。
当然、「感情的」にはなりません
皆さんも「怒られる」より「叱られる」方が、今後の自分のことを考えているから…と感じませんか

単に「叱る」だけではなく、同時にアドバイスも添え「期待している」というメッセージも伝えると、相手は、モチベーションを落とすことなく、次に向け前向きな行動が起こしやすくなると考えています。
「間違い」や「失敗」をして落ち込んでいた人も、「期待されている」と感じれば、「前向き」な気持ちになれます。
「前向き」になれば「間違い」「失敗」を『再発させない』ため、自分の行動を改善するための一歩を踏み出しやすくなると思います。

叱る」は、やり方によって、「間違い」や「失敗」した人が、十分に反省し、二度と同じ過ちを起こすことなく、次に向けて一歩を踏み出せるように背中を押してあげる行為になり得るのです。

しかし、「叱る」行為においても、心理的に負担を受け、前に進めなくなる人がいるのも事実です。
どのような接し方がその人の成長に繋がるのか?は、相手の性格などによりバラバラです。
よく聞く話ですが、あの人は「褒めて伸びる」タイプだ!とか、あの人は「叱られる」と委縮して、冷静に考えられなくなってしまい、結果的に自分の殻に閉じこもってしまうから注意が必要だ…という人も存在します。

つまり、マネジメントは、画一的なやり方では、合わない人も多くいるということになります。
 ・「叱られる」やり方によって、モチベーションの維持が期待され、二度 
  と同じ過ちを犯さないブレーキの役目も果たします。
   ※「叱る」ときは、皆の前ではなくできるだけ個別に行う
    相手の成長を願って「叱っている」ことを明確に伝える
 ・「褒めて伸びる」タイプの人間に対しては、常に褒める材料を探し
  識しながら、定期的に褒める

   ※「褒めるタイミング」は、褒める事象が起きたとき、直ぐに「褒め
     る」
ことが必要
      ➡心理学の行動分析学においては、「褒める事象が起きたと  
       き、早めに褒めることで「行動」と「褒められた」ことが
       び付き、記憶として残りやすい

 ・相手のことを認めている(※承認要求)を満たすこと
   ※相手の発した言葉を同じ言葉で繰り返し相槌を打つ
   ※発言、行動の良いところを具体的に伝える
 
・「叱る」行為自体、心理的負担となり前に進めなくなる人に対しては、
  頭から「叱る」のではなく、自分の行為を振り返らせ、どうすれば「間
  違い」や「失敗」しなかったのか?を考えさせる
機会を設けるのも一つ
  の手かもしれません。
   ※その人の性格を早く掴みその人に合った「注意」「指導」が行え
    るよう、(仮称)対応リスト(※人には見せられませんが…)を作成して
    おいて、事が発生したときにリスト基づいて対応することも検討し
    てみたらどうでしょう?

ここに記載した「注意」「指導」は、私の経験に基づいた一例となります。
皆さんの会社、部署ごとに所属している人の性格は千差万別です。
上記を参考にして、皆さんなりのやり方を見つけて実践すれば、必ず今までより「良くなる」はずです。
常に「どうしたら上手く行くのか?」とポジティブ思考を心掛けることにより、新しい取組みに挑戦してみましょう。

第46回
■「怒る」と「叱る」あなたのタイプは?Part2|丸ちゃん (note.com)

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