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自分ではじめた「品行方正」という綱渡り

ある日、兄に言われたことがあります。
「〇〇しないといけない、ってよく言ってるよね」と。

私は体験談に弱いです。
…しかもよくない方の。

あれをしなかったら痛い目にあったとか、しんどい出来事が繰り返されたとか。何気なく見聞きした体験談が忘れられないんですよね。

バチが当たるとか、そういう見えない話だと余計に。神社とかお寺とかも畏怖を通りこしてビビり散らかしてることもあります。

基本的に「おいおい、また勝手に脅されてんぞ」と客観的に見る自分と、「ひぃ〜こわいよ〜」ってビクビクしてる自分が同居してて。それがちょっと心地悪い感じで内在してる感覚です。

でも、そもそもその綱渡りを私は自分ではじめてるんですよね。

小さい時から、楽しい時間に「これはいつまで続くんだろうか」と考えていたし、「本来の自分のままだとジャイアンみたいなもんだから矯正しないとバチが当たるぞ」とも思ってました。

良くないことが起きるのが怖いからこそ「品行方正」っていう綱から落ちないように必死でした。落ちたらとんでもないことなるぞって。すごく不安定だけど、綱の上にいる限りは安心してました。

数年前までその綱にガッシリしがみついていて。トラブルで自分が飽和した後に、やっと「…本当か?本当か?」って足を地面にちょんちょんってやってみはじめました。

綺麗じゃないぐちゃぐちゃの自分を無きものにしないとやっていけないとおもってたけど、恐怖からの「品行方正」って、なんかいびつじゃないか?って。

今まで信じていたことだから、まだまだ怖くなるけど体感的にちゃんと違和感のシグナルがきてます。

だから怖さに飲み込まれて動くまえに、一回立ち止まろうって。何か正解かなんて分からないけど、今はそう思っています。


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