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【貧困確実】永遠に来ない順番を待つ人たち

世の中には、自分の欲しい席が永遠に来ることがない場所がある。
席とは、収入や役職のことだ。
今いる場所に居続けて、自分の欲しい席に座れるか?
そんな不安がある人はこの記事を最後まで読んで欲しい。


封建社会は幻だった

若い人は既に気づいているはず。
就職氷河期の後期以降に社会に出た人も気づいているはずだ。
日本は既に封建社会ではない。

ただ必死に上司に言うことを聞いていても、報われる可能性は低い。
むしろ、その上司すら報われる可能性は低い。
封建社会は、経済と労働人口が増加中の時にのみ見られた幻だ。

上司は部下を引き上げない。
むしろ、上司の出世のために部下が使い捨てられる。
そして、若い世代が会社から去っていく。

逆ピラミッドの重圧

若い世代は、部下よりも上司の方が多い。
多くの会社の「年齢ピラミッド」は逆さまに向かっていく。
動きの渋くなった複数の上司を若くて優秀な人が一人で支える図式になる。
年金や健康保険と同じ図式だ。

若い世代はなかなか収入が上がらない。
古くからいる動きの渋い上司は、なぜか給料が良い。
きっと、その給料を自分がもらえるように成ることはない。

若い世代は、出世が難しい。
2023年現在、定年は間もなく70歳が常識に成ろうとしており、上司がずっと居座り続ける。
押し出し切れない ”ところてん” のようだ。

年功序列はバグり続けている

年功序列は表面上のみ無くなった。
しかし、若い世代はすっきりとしていない。
「年下の上司」への圧力。
言うことを聞かない。
お願いしても動かない。

若い世代がやっと手にした役職をバグった年功序列が汚染する。
若い世代がやっと掴んだチャンスに快く協力する「年上の部下」はいない。
やがて、若い世代は年上に希望を抱かなくなる。
自分のキャリアのことだけ考え、やがて去っていく。

終身雇用は崩れ去った

今は、若い人から順に会社を去っていく時代となった。
45歳以上を対象とした早期退職リストラ。
蓋を開けてみれば、企業の予想より遥かに超えた人数が手を上げたりする。
早期退職リストラ後、残った上の世代は逃げ切ることだけを考える。

若い世代は、上の世代を見て、会社を去る。
逃げ足の早い若い人、定年まで逃げ切ろうと必死な人、空洞で自分の順番を待ち続ける人、その他にどんな人が残るのだろうか?
おそらく、今後は所帯の大きい会社ほど、苦しむ。
大手企業の中でも、生死の分け目が引かれるはずだ。

ジョブ型雇用到来の予感

日本は、終身雇用とメンバーシップ型雇用という組み合わせを続けてきた。
冷静に考えると、小難しい保険商品のような名前の制度だ。

メンバーシップ型雇用というのは、乱雑に説明すると「いつでも部署を転換させられる制度」と言える。
一方、2022年頃から「ジョブ型雇用」という単語を良く聞くようになった。
これはシンプルで簡単。
「特定のジョブを遂行するために入社する」というもの。
そして、今後は少しずつジョブ型雇用が推進されていくことは間違いない。
むしろ、この雇用体系の方が自然な形と言える。

今後は、ジョブを遂行するための基礎能力を持っていないと新卒でも就職に苦戦するかもしれない。
新卒の入り口は、学歴枠とジョブ枠に別れ、専門分野を持たない学歴枠の将来には霧がかかっている。
霧の中では、汎用的で予測不可能なキャリアを積むことしかできないかもしれない。
自分の望むジョブに対しての基礎能力か適性を示した方が安定したキャリアを積むことができるはずだ。

ちなみに、若い世代が経営する会社は、とうの昔にジョブ型雇用が主流になっている。
そして、新卒も中途も入り口に違いがないことが多い。

若い世代の立ち回り方

この「永遠に自分のターンが来ないゲーム」をどのようにクリアすれば良いのか?
大きく分けて、3つのシナリオがある。

1.政治戦争に勝ち抜く
2.実力で正面突破する
3.実力をつけて旅立つ

実は、大きな組織で出世する人の殆どは 1 を超えた人だ。
出世を決めるのは人だ。
出世したいなら、上司に取り入るのが一番早い。
それに抵抗がない人は、全力で 1 を遂行するべきだろう。
乱数を上手く使えば、チャンスはきっとあるはずだ。

2 は、いわゆる「死にゲー」だと思って間違いない。
何度も痛い目を見て、悔しい想いをすることになる。
もし、それを正面から突破することに生き甲斐を感じるのであれば、きっと楽しめるはずだ。

私が多くの若い世代におすすめするのは 3 だ。
今の世の中、実力さえあれば、あとは出会いの場数がものを言う。

ただし、すぐにゲームを変えてしまうような飽き性はやめた方が良い。
世の中に「くそゲー」と呼ばれるゲームは多いが「本当のくそゲー」はそれほど多くない。
殆どの人は、ゲームが楽しくなる前にやめてしまっている。
自分に合わないから「くそゲー」と言うような人間性になると、確実にキャリアダウンの沼にハマってしまうだろう。


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