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経理の人は知っている

会社で一番信用に関わるのは、金のことだ。
金に触れることが一番多いのは、経理担当。
というわけで、経理の人は、社内、社外の「信用データベース」と言える。
今回は、この辺りのことについて書き綴っていく。


社内編

こんな人は、経理から睨まれている。

・締め切りを守らない
・明細が分からない
・訂正、取消が多い
・言い訳、文句が多い

金に関わることにルーズな人は、いつか必ず問題を起こす。
経理の人は、それを知っている。
人事とも繋がっていると考えておいた方が良い。

社内において、経理の人は、他人の給料を知っている。
届く請求書、送る請求書を見れば、短期的な利益など一目瞭然だ。
少し先を見ればキャッシュフローも丸見えになる。
さらにもう少し勉強すれば、会社の経営状態を正確に把握できる。

もし、あなたの会社の経理が逃げはじめたら、覚悟を決めた方が良い。
おそらく、倒産する。

社外編

経理の人は、取引先の経理のレベルがはっきりと分かる。
請求書のクオリティ、封筒のクオリティだけ見ても、しっかりとつくられている会社は信用が高いことが多い。

雑な請求書を見ると、警戒する。
そんな取引先は、いつか必ずトラブルを起こす。

支払条件を理解していない会社も危ない。
請求した金額がいつ入金されるか分かっていない。
頻繁に入金日を聞いて来るが、当初に決めた支払条件自体を理解(共有)できていない。

自分ルールの支払条件を請求書に記載する人もいる。
相手の会社の締日に関係なく、自由なタイミングで請求書を送って来て、支払期限を2週間に設定するような人さえいる。

最初に取り決めた支払条件を守らない会社は危ない。
一日でも遅れたら、深く謝罪をするのがマナーだ。
軽い謝罪で済む程度のことだと認識している会社は、完全に赤信号。
頻繁に支払いが遅れる会社は、経営状態が虫の息だと思った方が良い。

取引先の信用は経理に聞け

経営者は、金回りの事をしっかりとしなければいけない。
これだけは、得意、苦手、個性、性分など関係なく、常に完璧を目指さなければいけない。

経営者は、経理から取引先の信用度の報告を受けるべきだ。
もしくは、必ず経理に聞くこと。
自社が「取引先にどう思われているか?」も経理に聞いた方が良い。
自社の経理クオリティは、他社から評価されている。
ここに気を配らない経営者は、絶対に伸びない。

経理の人は知っている。
書類や金のやりとりだけでも、見えて来る信用がある。
顔を合わせたことはなくても、分かる。
少し電話で話せば、さらに分かる。

――― 経理の評判は、会社の評判に直結する

心当たりがあるなら、封筒一枚、請求書一枚から、見直すべきだ。


こんな配慮を経理は見ている



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