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専門家として生きていく

本を爆買した。

流し読みも含めて、ここ1ヶ月で20冊以上は読んでる気がする。


その中でも、特に心に響く一冊をご紹介。

安藤忠雄の「仕事をつくる」

久しぶりに、顔を近づけて「1文字たりとも漏らしたくない」と隅々まで読み漁った一冊である。

※目に悪いので注意!

きっかけ

僕は熊本大学を3年で中退したのだが、学生時代に属していたのが「建築学科」であった。

そう、
つまり建築家の安藤忠雄は、建築学生にとっては「神」の存在であり、崇めるべき対象であるのだ。

しかし、僕は建築学科をドロップアウトした人間なので、「建築家」という人を無意識に遠ざけていた。


ある日、書店でたまたま見つけた安藤忠雄氏の本。

もちろん僕もその人のことは知っていた。

大学で散々頭に叩き込まれたからね。


普通ならスルーするのだが、1つの考えが頭をよぎった。

「建築に魅力を見いだせなかった自分と、建築を愛してやまない安藤忠雄。
僕にはない感性があるのかもしれない。
それを知れたらラッキーだ!」

そう感じた僕は、安藤忠雄の本を手に取りレジへ。


残念ながら僕は実物が苦手だ。

ページをめくるのが面倒くさい。

集中力も持たない、持ってせいぜい20分程度。

だから普段はKindleで本を読むのだが、今回の本はKindleがない。

おまけに文庫分もなくハードカバー、持ちにくく僕が一番苦手とする本のタイプだ。


そんな違和感を感じつつ、手に取り読み始める。


気づけば2時間経過していた。


この本を読んで感銘を受けたのは次の言葉だ。

仕事をしながら建築を学んでいった

本の中に書かれていた、この言葉が響いた。

安藤忠雄にとって、「仕事」と「建築」は別なのかもしれない、と。


例えば「仕事とは何か?」を漠然と考えるなら、

建築家は建物を立ててお金を稼ぐ
漫画家は漫画を書いてお金を稼ぐ
小説家は小説を書いてお金を稼ぐ

これがもし本当なら、漫画が書けることで始めて仕事ができるってことになる。


しかし、安藤忠雄は「仕事をしながら建築を学んでいった」と言っている故、仕事と建築って別々だと感じた。

これは僕自身も言えるかもしれない。

ライターならば「文章を書く」ことと「仕事は別」と考えられるな、と。


仕事とは何か?
仕事とは、人に貢献する意識、姿勢。

文章を書くとは?
価値を届ける手段。


つまり、人に貢献する姿勢を持って、文章を通じて価値を届けることが、ライターという生き方なのかなと感じた。


「専門的なスキル」と「人に貢献する姿勢」

この2つがあって始めて、専門家として稼いでいける。


逆に「俺ラーメンが好きだから!」と言って、ラーメン屋を始めてしまう人や、スキルはあるのにお金にならずに困っている人がいるのも、

上の2つの要素を考えると納得がいく。


要は、自分のスキルを人に貢献する形に落とし込めていないのだ。


果たして自分はどうだろうか?

ただただ、文章を書いて満足しているのか?
相手に伝わる形式に落とし込んで価値として変換できているか?

改めて考えるキッカケになった。

感想

神!


PS.

読書は著者との対話。
ノウハウを求めるものではない、そう思ふ日は大体満月。

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