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「地域にひらかれたデザイン事務所」をめざして

こんにちは。marutt Inc. 代表の西山里佳です。
今回は会社としてはじめてのnote記事ということで、“marutt Inc.ってこんな会社”をすこしご紹介します!

わたしたちは福島県南相馬市小高区にあるデザイン事務所です。
JR常磐線「桃内駅」から徒歩13分の駅近(?)にありながら、穏やかな田んぼの景色に囲まれた美しい場所に事務所があります。
2020年に法人化し、現在3年目。
案件はブランディングを基とした、ロゴやリーフレット・冊子の制作や空間のディレクションまでご相談に応じて様々です。
日々、福島県浜通り(太平洋沿岸地域)で
試行錯誤、七転八倒しながら
楽しく暮らし、働いております。

こんなところ


まずは「marutt」の名前のワケ

marutt(読み方:まるっと)は『お客様や地域の困ったをまるっと解決します』という想いからで
「そのまま!」という声が聞こえてきそうな、シンプルな理由です。


このシンプルな理由の背景には、これまでのわたしのデザイナーとしての想いと経験があります。

もともと(今も)「グラフィックデザイン」のジャンルで紙媒体をメインにお仕事をしていますが、チラシやリーフレットをつくるだけでは、解決しきれないクライアントの「困った」がほとんど。

そもそも、依頼の時点でどうお願いして良いか「困っている」ということも多々あります。

そんな時に親身にお話をうかがい、一緒に「困っている」ことを明確化していく、解決方法を一緒に考えることが
「デザインの役割」だと実感していたりします。
『集客に困っているからチラシをつくりたい』というような明確な課題×解決方法なんて実際はあるようでないんだな、とも。


それと【デザイナー】という職業は、今まで馴染みのない人にとってはとても不明瞭な職業なので、
「〇〇をつくる人」というより「困ったことや要望をまるっと解決してくれる人」というデザインの枠を越えた、人とのつながりで仕事をしていきたい、デザイナーの枠を越えて役に立ちたいと思うことは、自然な流れでありました。

ちなみに会社名を「まるっと」にしてから、
人が発する「まるっと」に敏感になりましたが、
意外と皆さん使ってる 笑
言いたくなる気持ちの良い語感もすごく大事だなと思います。

個人事業主「マルットデザインシマスオフィス」から「marutt株式会社」へ


やっていることとやりかた

わたしたちのやっていることとしては「ブランディング」を軸にブランドコンセプト、ロゴデザイン、広報制作物、webサイトや商品開発、パッケージデザイン、空間デザインのディレクションまで
その時のご相談に合わせてできることをできるだけ、外部の専門の方々に力を借りながら、進めています。

「印刷物だけ」といった縛りは設けず、ご相談いただいたことに対して、なんとかお手伝いできる方法はないか…とそこから考えることも多く、案件の種類は多岐に渡ります。

基本的には、ビジュアルに関するアウトプットを見据えながら、リブランディングや新規立ち上げの伴走をしているという感じです。

お仕事の一例


「地域にひらかれたデザイン事務所」とは

わたしたちのオフィスは道路の面した南側はほぼ窓。文字通り、ひらかれています。
交通量はあまりないのどかな道で、
農作業のトラクターやご近所さんの軽トラが行き来するので、オフィスで仕事しているだけでご近所付き合いができます。知ってか知らずか、徐行して通っていく車も多かったり。


「ひらかれている」は物理的な意味だけでなく、
『訪れやすい、相談しやすい』も意味します。
そんな場所だと思ってもらうために、「デザイン相談デー」というオープンデーを開催したりもしています。


それともうひとつ大事にしていることは
「地域にデザイン事務所があること」を認識してもらうことです。
デザインを仕事にすることがこの地域でも成り立つこと、むしろ必要とされること、可能性があることを知ってもらいたい。

「デザイン事務所って何するの?」の地域の人にも、「将来デザイン関係の仕事に就きたい」高校生にも都会に出てクリエイティブの仕事をしている出身者にも。

maruttの活動を通して『デザイナーという仕事』『デザイン』『クリエイティブ』がより身近になれば良いなと思っています。


事務所からのぞむいつかの夕暮れ

デザイン事務所を「行きたい場所」に

そうは言っても『デザイン事務所』という未知な場所に、知ってる人やお願いしたい案件がないと、なかなか気軽には訪れられないだろうなとも思います。
気になっているけど、いつ行って良いの?と出会う方にもよく聞かれます。


デザイン事務所を行ってみたい場所にしていくために、わたしたちは「表現からつながる家『粒粒』」という場所を運営しています。

粒粒という建物に「marutt Inc.」というデザイン事務所が入っているという感じ。

粒粒では、デザインや表現に触れるワークショップイベントや展示会などを不定期で開催していています。

最近では「粒粒さん」と呼んでいただいたり、すこしずつ認知してもらってきていて、ありがたい限りです。

こちら「表現からつながる家『粒粒』」については次回の記事でご紹介します。お楽しみに。