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緑の額縁に夢を見る(詩)

公園のベンチに腰掛けて
木陰で風を感じながら
ふと、空を見あげると
そこにはスキマがあった

なにかを象ったわけではないのに
なにかを模ったのではと思う
不思議な隙間にグングン引っ張られて
意識は空へ
緑に縁取られた
青と白のキャンバスで遊び始める

猫が寝ている姿ならば
その毛に埋もれて一緒にお昼寝を
イルカの群れならば
ともに波の間を飛び越えて
微睡のように
曖昧で穏やかな時間

ざわざわっと木が揺らされて
大きな音を立てる
その瞬間に、意識は
ベンチにある生身の体へと戻った

それでは、また
キャンバスが生まれた、その時に

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